いいんじゃない〜 FUJIFILM XQ2 レビュー

ポケットサイズのコンデジをふと欲しくなって買いました(病気…)。いわゆる大型センサー搭載コンデジはRX100から始まってGX7まで、各社の力作を数台使ってきましたが、どれもピンときませんでした。結局自分の使い方をつらつら振り返るに、画質よりチャンスを逃さない操作性、マクロ性能、ポケッタブルな機動性を優先するということを再認識。その点ではGRとGX7が良かったのですが、いずれも大センサー故に寄れない、開放画質がちと眠い、300gという重量もポケッタブルではなく結局ドナドナに。

MFTを常用しているので、コンデジはコンデジらしい方が使い分けができます。ずいぶん以前に買ったS110はいまだ現役で活躍してくれているので、今回はS110のスペックを参考に、幅100mm重量200g前後の機種を検討しました。最終的に選んだのが、ちょっと大きめ2/3センサーを搭載するフジのXQ2、文句の多いご主人に応えてくれるでしょうか。

フジのカメラは過去XE1など3台ばかり使ったことがありますが、なにぶん独特な操作体系で使い込むには至りませんでした。今回も危惧していたのですが、以前と比較するとかなり練りこまれており、慣れさえすれば直感的に操作できそうです、ホッ。1インチセンサー搭載の重量級が主流ですが、改めて200g級というのはスタンダードで扱いやすいです。▼以下作例、JPEG撮って出し。

フジといえばフィルムシュミレーションを導入した絵作りが好評です。今回はシミュレーションブラケット撮影で検証してみました。左からVelvia/ビビッド、PROVIA/スタンダード、今回から新設されたクラシッククロームです。ベルビアはマゼンダ成分が多く青空が冴えて見えます。クラシッククロームは彩度が落ち、空がシアン系になります。う〜ん、コダクロームではなさそうですね(笑)

クラシッククロームは風景向きとは思えませんが、この手の被写体にはよくマッチします。ドキュメントなシーンならプロビアよりリアリティ感があるように思います。

カメラ内処理のモノクロならGRが好みですが、フジもなかなかです。昔懐かしいネオパンをちょっと思い出しました。

気になるマクロ性能といえば、1/2.3型センサー並みにレンズ前3cmまでOK。 残念ながら望遠マクロはダメですが、最マクロ域でもAFが速いのが二重丸、MF不要です。

ただしマクロ撮影は切り替えが必要で面倒、キャノン機のようにオートマクロが望ましいですね。

これはクラシッククローム、なかなかナイスな色目です。お気に入りになるかも。

AE、WBよく当たります。この作例は難しい露出条件ですが、コントラストと階調のバランスが上手くとれています。

総論としてなかなかいいカメラに出会えました。贅沢を言えば切りがありませんが、当分浮気せずに使えそうです。特筆できるのが高速AF、フィルムシミュレーション、慣れればナイスな操作性、コンパクト&お洒落なデザインですかね。高感度特性は気にしたことがないので、検証していません(笑)

ところで…
台風の大雨でどうなることかと思いました。一昨日から土砂災害警戒メールを繰り返し受信。早めに避難しろと書いてあるので、市の災害マップで調べてみると、うちは土砂災害警戒地区にマークされとるがな。「ゲッ!」「あんた、どないしょ!」「いやその〜〜」大雨の中、下手に夜の山道を避難しようものなら、かえって遭難するがな。まぁコンクリートやから流されることはないやろと、酒呑んで寝ました。今日は朝から天気で、何はともあれホッ。

手のひらに載る1200mm FinePix S1 レビュー


野鳥撮影にはまってから、望遠レンズについてはいまだ満足することはなく、毎度悩ましい選択を続けております。気合を入れるときはニコンの400mmズームを持っていきますが、散歩や物見遊山には大げさです。ということで再び高倍率ズーム機を入手しました。

過去お手軽野鳥撮影機として、定評のあるキャノンSX50 HS、パナDMC-FZ200を使用したことがありますので、今回のフジ機で3台目となります。過去2台は力作ながらも、野鳥撮影にはやはり厳しく手放した経緯があるので、S1については期待半分割り切り半分というところです。


このところ各社高倍率機には力を入れており、AFの高速化と明るいレンズ、大センサーの採用はトレンドです。特にパナ渾身のズーム機FZ1000は、コンデジと思えないスペックと実性能の高さで、名手panoramaheadさんが激賞レビューされています。

二強よりパナにシンパシーを感じる私として、第一候補は新鋭FZ1000でしたが、やはり望遠側が400mmまでしかないこと、GH-4がうつむくような押し出しの強さ、中級ミラーレスを見下したような価格設定に腰が引け、今回は熟考の末(約1分) FinePix S1を購入しました。近日中に海へ行く予定があるので、防塵防滴カメラを選んだという理由もあります。※以下作例はすべてJPEG撮って出し。


光学1200mmの威力はやはり絶大。超解像デジタル2400mmも十分に使えそう。



光量さえあればテレ側でもまずまずの解像感、エントリー一眼のキットズームよりいいかも。



被写体には厳しい朝の斜光。AEはまずまず当たり(SP測光/-0.3EV)



予想よりAF性能は◎、ストレス少なし。さすがに動体追尾は無理じゃ。



フジらしい記憶色寄りの濃密なカラー。ハイライトはよく粘ります(色設定:STD)



過去使った2台と比較すると、S1は開発が新しいだけに先行機種をよく研究しており、死角が少ないです。画質のアドバンテージはそれほどないものの、よく喰いつくAF、ズーミングも含めたレスポンスの良さ、まずまず見え味の良いEVF、整理された操作系など、ソツがありません。ちょっとおおぶりな機体ですが、その分持ちやすく、ダイヤル部の操作性も悪くありません。求めやすい価格帯ながら、品質感の感じられるデザインやクラス初という防塵防滴仕様はナイスです。

全体的な印象を要約すれば、ヒット機キャノンSX50のブラッシュアップ版といったところでしょうか。私自身不満だったSX50の弱点がかなり埋められています。欠点としての特記事項は、デジタルズーム時には連写ができないこと(信じられん)。フードが別売であること(信じられん)。充電器が付属していないこと(信じられん)。大したコストアップじゃないと思うので、次回は手を抜かないでね、フジさん。

X-E1 & XF35mmF1.4 R レビュー


期待のX-E1とハイスピードレンズ、早速神戸元町はトアウェストにて試してみました。レンズのボケ味もさることながらX-E1の色づくりには脱帽、さすがフィルムメーカーです。作例はすべて開放/JPEG撮って出し/PROVIA。



ナイスなボケ味、これならフルサイズに引け目を感じません。


大口径標準レンズは寄れないのが相場ですが、XE-1のマクロモードなら楽々。


ちょっとアンダー目に出るAE、慣れが必要かな。


切れ味、解像感より、豊かな階調を感じます。


快速AF快適UIとはいえませんが、何より渋くて深い色調が僕の好みです。

FUJIFILM X10来る


先日カメラ屋の店頭をぶらりと覗いた時、出たばかりのX10が陳列してあったので手に取りました。X100の時も感じましたが、僕はこと道具に関してはレトロを売り物にしたようなあざといデザインは好きではありません。ちょっとコンポラな外装に機能をフィーチャーしたGRDのようなコンセプチュアルなデザインが好きです。

でX10にも興味がなかったのですが、実物に触れてみるとなかなか良さげです。ズシッとしたカメラらしい金属感がナイス。コンデジとしては大振りですが、G12のようなゴロンとした持ちにくさはありません。作りこみも非常に良くコスト的妥協を感じません。出色なのがズームレンズと連動した電源スイッチ。僕がコンデジに求めるのは画質より速写性なので、実用的なギミックです。現時点での最強スナッパーGRD4とは比較になりませんが、撮影に入るまでの儀式はカメラ好きには結構楽しめます。

僕は光学ファインダー信奉派ではありません。望遠以外はファインダーより液晶画面のほうが自分のスタイルにマッチしています。どのみちコンデジのファインダーはおもちゃなので、期待せずにX10のファインダーを覗いたところ、おっ! 後で調べるとダハプリズムを採用した高級ファインダーです。いやはやFUJI頑張ってます。

アナログチックなボタンが多用されているのも旧世代には嬉しいです。タッチ画面の普及に伴ないボタンレスの機種が多くなって、それはそれで使いこなしていかなくてはいけないのですが、1ボタン1機能はマニュアルいらずでここは拍手したい。

ということで生涯2台目のフジ機をゲット。あとで分かったのですが、このカメラのセンサーは2/3で、主流の1/1.7と比較するとかなり大きいのですね。従来のコンデジ画質を刷新できるか、大いに期待できそうです。持ち上げるのはここまでにして(笑)作例は次回に。

ナイスだぜ FinePix F80EXR


ここ半年近く家人はリコーCX2を使っていたのですが、先日珍しく注文をつけました。私の写真と比較すると画像のコントラストが低く色乗りが悪いというのです。コンデジの画質とDSLRとは比較になりませんが、家人は若い頃画像処理をやっていたので、カメラはともかく画質にはうるさいのです。AFが遅いとも言います。そこでちょっと私がテストしたところ、家人がそれまで使っていたキャノンやオリンパスと比較するとたしかにもっさりした挙動。CX2にはカメラ好きのギミックが色々仕込まれているのですが、なにぶん初心者専用モードオンリーなので有り難みも半減(笑)光学10倍の割りには小型というのが選んだ理由だったのですが、早々にドナドナの運命を辿ることに(高かったのに…)。

そこで家人の要望に応えるべく新機種選定作業に入りました。選定基準は画質、サイズ、高倍率ズームです。売れ筋はHD動画を撮れる機種のようですが、我が家は昔からビデオ撮影に縁がなく、売り出し中の裏面照射CMOSの有り難みも今ひとつよくわかりません。そこで検討を重ねた結果、候補に浮上したのがFinePix F80EXR。高画質を評価されたF70EXRのブラッシュアップ版です。得意のハニカムCCDを1/2型1200万画素に変更、加えて新兵器ペット顔認識を搭載!家人の撮影は猫写真が50%を占めていますので役に立つかもしれません(笑)



早速テストしてみましたが、起動やAFの挙動も軽快、一般的な操作性でリズム良く撮影できます。やはりCCDの色乗りはCMOSより良いですね。EXRモード(自動シーン認識)に任せきりでも結構最適化してくれました。AEは半段ほどオーバーで素人向きの仕上がりです。賢いのはiフラッシュ!これはなかなかの優れもの。かなり自然な描写で、過去使った内臓ストロボの中では出色の出来です。さて期待のペット顔認識といえば・・評価が難しいところ。実用の範疇でちゃんと認識しますが、さらなるレスポンスの改良が望まれます。光学10倍ズーム付ボディですが、CX2より一回り小さいサイズに収めたのは◎。デザインに関しては・・まぁ富士としては上出来ということでお茶を濁したいと思います(笑)

ケースは売り出し中のGOLLAをチョイス。欧州調のモノセックスデザインがお洒落です。ストラップはこれも最近よく見かけるようになった指リング式を選びました。考えてみれば小型軽量のデジカメに昔のような腕輪タイプのストラップは似合いません。一見頼りなさそうに見えますが、なかなかの使い心地でGOOD。写真でおわかりのように首ストラップはワンタッチで外れますので、用途で使い分けできます。私的には久しぶりのヒット!