2017/07/19

先日、ご紹介したM.ZD 30mm F3.5 Macroをフィールドに持ち出してみました。マイクロフォーサーズらしいコンパクトな鏡胴は、写真のGX7mkIIやE-M10mkIIにマッチングします。先行機種より半段暗い仕様ながら、35mm換算2.5倍相当と超寄れるマクロ性能には驚き桃の木。クラス的にはキヤノンのEF-M28F3.5マクロ(倍率1.9倍)と競合しますが、キヤノンはLEDという飛び道具がある代わりに、お約束の沈胴解除に加えてレンズの繰り出しが必要という、気の短い人間なら発狂しそうな仕様です(笑)
電源オンですぐに接写に入れるのは、当たり前ながらありがたい限り。最新設計ですから画質的にはノープロブレムでしょうが、問題はAF速度~低コントラスト、あるいは風にそよぐ草花にどれだけピントが追従するか? ボディはGX7mkII、JPEG撮って出し

曇天で発色は今ひとつでした。パナボディなので色乗りはいいです。

AFビシビシ~爆速パナ30mmに迫る速さ。ボディ側DFDの恩恵かも?

ワーキングディスタンスが短いので、こわごわ近づいています(笑)

きれいな円形のボケ~しっかり作られた絞り羽根です。


ピクセル等倍。風でかなり悪い条件でしたが、ピントさえくればかなりなもの。


ピクセル等倍。たしかに寄れます~感覚的にはコンデジマクロです(笑)

もちろん一般撮影OK~よく解像しています。
懸念だったAFについては、兄貴分の60mmやパナ45mmより快速です。もっとも白っぽい低コントラストの被写体では迷うこともしばしば。デフォーカスした時は距離の調整やコントラストの高いエリアでリトライする工夫が必要です(釈迦に説法ですが)。あとは反射防止レンズコートのクオリティがアップしてくれればよいのですが。もっと抜けが向上するはず~PROクラスではないので仕方ないですかね。
レンズのことではありませんが、今回GX7mkIIの追尾AFを初めて使って感激の嵐! 従来ミラーレスの追尾AFはほとんどおまけで位相差AFのような実用性はありませんでしたので、用意されていることすら長らく忘れていました(笑) 被写体が風に揺れるのため「なんとかならんか」と設定を弄っていて発見(その程度のカメラマンとお笑いください)、試してみるとバッチリ追尾してくれます!
タッチパッドAFと組み合わせると屋外マクロ撮影には強力の一言。これはきっとDFDの威力だと思います。最近はオリの像面位相差AFばかりが喧伝されますが、どっこいパナも進化してました。E-M1mkIIのサブとしてE-M10mkIIを持ち出していましたが、これからGX7mkIIが多くなりそうです。
OLYMPUS マイクロフォーサーズレンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro