シグマの深謀!最小最軽量 SIGMA fp

07_1600x1201.jpg
先日、カメラの重厚長大化を嘆くコラムをアップした途端、シグマから究極的にコンパクト化されたフルミラーレスが登場して驚き桃の木。ただのフルサイズコンパクトならSONY、ライカ、ツァイスから出ているが、こいつはれっきとしたレンズ交換式で、例えて言うとマイクロフォーサーズのGM1的存在にちかい。しかも機能的にはGM1より一歩も二歩も進化している。シグマ開発陣、前代未聞のカメラを送り出しましたがな。

Screen-Shot-2019-07-12-at-12.jpg
サイズ的にはミラーレスとしては小ぶりのα7IIより更に一回り小さく、高さはLマウントぎりぎりまでに抑えられている。素っ気ないほどのスクエアデザインで、業務用アクションカムのような作り込まれた雰囲気がある。ワタシ的には従来の突拍子的なシグマデザインよりは好感を持てる。併せて発表された45mm F2.8とのマッチングも悪くない。ちなみにこのレンズはF2.8なのでボケ量は期待できないが、発表資料を見る限り素晴らしいボケ味だ。う~ん、欲しいかも。

Sigma-FP-Cover.jpg
ただのコンパクトでないことはモジュール化された数々のオプションパーツ群からも明らか。外見的には4K動画長時間撮影用の放熱用ヒートシンクが面白い。電子シャッターオンリー仕様が気にならないでもないが、機能の削ぎ落としと機能の盛り込みが、大手カメラメーカーにはない発想でとてもおもしろい。

D_MW3RAUEAAnKX9.jpg

いまのパナソニックやSONYには作れないカメラで、シグマがLマウントを選択したときから深謀遠慮ひそかに開発していたのだ。例のFoveonではなくベイヤーセンサーというのも面白い。Foveonには熱狂的なファンも多いが、僕はあの独特のけったいな色目が好きになれないので(個人的感想)大いにウェルカム。意外とリーズナブルでは?という世評もあるので、手に届く価格ならすぐに欲しいなぁ。小さいは正義だもん。

時代は重厚長大、いやだなぁ

1_20190709235023e4f.jpg
僕が病院への入退院を繰り返している間に、カメラ業界はあっという間にミラーレスフルサイズ時代に突入してしまった。MFからAFへ、あるいはフィルムからデジタルへ転換したときも、ブレークスルーはいきなりやってくるので戸惑う半面、面白くもある。マイクロフォーサーズやコンデジを愛す僕は年中ボケ不足に悩んでいるので(笑)フルサイズにはいつだって興味津々。しかし年々システムが肥大化しており、その大きさ重さ価格を考えると、僕のような日曜カメラマンにはなかなか手が出ない。

思い起こせばフィルム時代はライカ判が標準フォーマットだったから、選択がシンプルだった。そんな時代、僕が長らく愛用したのはリトルニコンことNikon EMとNikkor28-50mmF3.5の組み合わせだった。エントリークラスとはいえジウジアーロのデザインは秀逸で、ミニマルなサイズも相まって、結構人気があったと記憶している。

2_2019070923502418a.jpg
絞り優先AEのみというまるでニコンらしくない割り切ったカメラだったが、使って見ると意外にファインダーの出来が良くてピント合わせがしやすいとか、巻き上げが軽快で気持ちいいとか、ミニマルさと相まってナイスなカメラだった。ニコンが本格的にエンプラを採用した軽量カメラであったことも記憶にある。当時F3Pも持っていたが、普段使いで持ち出すのはショートズームNikkor28-50mmF3.5を装着したEMだった。

3_20190709235025812.jpg
MF時代のニコンレンズは作りが精緻で、この28-50mmF3.5も例外でなく、現代のAFレンズとは比較しようもない。通称花火と呼ばれる被写界深度目盛がビジュアルで美しい。この時代は目測スナップすることも多かったから実用的な意匠でもあった。フィルター系はニコン伝統の52mm、F3.5通しながらコンパクトな筐体で、EMとはジャストマッチなレンズだった。画質も悪くなく私の用途には十分だった。

2_2019050400050627e_20190709235028c9c.jpg
デジタル時代に入ってニコンEMのコンセプトを引き継いだのは、スマッシュヒットしたD40だろう。その時代私が愛用したのはオリンパスE410。なんといっても現代へ繋がることになるライブビューが革新的だった。その410のミニマルを継承しつつミラーレス化した系譜がE-M10シリーズだと思う。エントリークラスではあるが、およそ日常撮影で困ることのない機能を装備している。

フィルム機のテイストを再現したデジタル機といえばニコンDfだろうが、重厚肥大は否めない。往年のEMをサイズそのままでぜひ再現してほしいと思う。ボディにマッチする専用レンズを作れば売れると思うのだが。コンセプト的にはFUJIのX-T30が近いかもしれないがちょっと見た目が・・・

祝!カメラグランプリ2019大賞受賞 LUMIX S1R

1_2019051921300874b.jpg
やりました!LUMIX S1R。二強に続くフルサイズミラーレスとして登場しましたが、各種レビューでその高性能ぶり、大きさ重さぶりを喧伝、グランプリではニコン入魂のZ7を鼻の差でかわして堂々の大賞。開発陣は苦労が実って嬉し泣きのはずです。相撲なら二強は東西の横綱、ソニーは張り出し横綱、オリンパス、フジは大関、パナは小結といったところでしょうか。名機G1で現在のミラーレスブームを先導し新しいカメラ像を創造しましたが、家電屋というイメージが先行して何かと不利であったことは否めません。

フルサイズ時代にマイクロフォサーズという規格自体が生き残るかどうかという不安感がありましたが、GH5とG9でスマッシュヒット。盟友のオリンパスも、E-M1Xで「あなたが選ぶベストカメラ賞」を受賞するという健闘を見せており、マイクロフォーサーズを長年応援してきた私にとっては嬉しいの一言。ただひとつ残念なのは、S1Rが大きく重く高価で手が出ないこと。まぁパナのことですから他社よりコンパクトなフルサイズも研究しているはず。いまはその登場を楽しみに待つことにします。

沼落としの達人 フォトヨドバシ(笑)

1_20190321222339cd4.jpg
年末からのフルサイズミラーレスラッシュ、個人的にはパナに期待していたのですがDSLR並のボディサイズ、重量級のハイエンドレンズを見て「貧乏人には手が届かんなぁ、ボソッ」ということに(泣) SONYは競合に潰されるかと思いきや、先行有利を活かしそれほどシェアを落としていないようです。Eマウントはリリース以来、着実に成長しサードパーティも含めレンズのラインナップが充実しています。私の知らないレンズも増えているようなので、チェックがてらフォトヨドバシから出版されている「ソニーEマウントレンズ完全レビューブック」を読んでみることにしました。

2_20190321222341295.jpg
このムック本はご存知、人気WEBサイト「フォトヨドバシ」で取り上げられたレビューを紙媒体向けに編集したものです。フォトヨドバシの面白いところは、MTF曲線などのスペックを掲載せず、ひたすら作例を上げているところ。いわゆる定量ではなく定性評価なのですね。また見応えだけでなくコメントも気が利いていて読み応えもあります。※なんど作例にほだされてPlanar FE 50mm F1.4をポチりかけたことか。

ただ一つ問題があるのは、担当カメラマン(おそらくプロ)が本当に名手で、どんなカメラ、レンズを使っても情感豊かなナイスな絵に仕立て上げること。作例というより作品として表現されているので、「俺もこのレンズを使ったらこんな写真が撮れるはず」という勘違いが全国的に多発しているはず(笑)もちろん私もその一人。本の印刷はかなり色校正されたようで見応えのあるものになっています。私はフォトヨドバシファンなので、この本は作品集として保管しておくつもりです。

新鋭Nikon 1 J5 ,1インチミラーレス進化中

先日1 Nikkor 6.7-13mmを入手、しばらく手持ちのV3と組み合わせて使う予定でしたが、新鋭J5の出来が非常によいとの風評にぐらついてしまい、またも無駄遣いをしてしまいました。大体V3の稼働率を上げるためにレンズを追加したのですが、これではますますV3の稼働率が下がりそう、むむ。

実は大きな購入理由としては、自撮り対応液晶が装備されていることがあります。換算18mmという超広角レンズなら、片手撮りでも人物どころか背景の景色を大きく取り込むことができます。観光地や出先の記念写真に、一味違うマイショットが撮れるはずという目論見です(笑)

画質的には先行上位機のV3より明らかに上と見ました。ナチュラルな色味と抜けの良さ、ノイズ耐性の向上、かなりのブラッシュアップです。小さいだけにホールド感はグリップ付きV3とは比べ物になりませんが、持ちにくさNo.1のSONY RX100よりはいいかも。何より125gしかない超広角レンズとの組み合わせは、ほとんどコンデジ感覚で面白いです。

超広角付きで実測422g。一体式のGX7が304g、LX100が393gなので、手堅いニコンとしてはかなりまとめてきたと思います。J5もV3と同じくキビキビ感は秀逸、秒20コマの連写は使い道がありませんが、速写性能なら大歓迎。試写でも気持ちのよいAFとシャッター感を楽しめました。▼以下下手な作例

 

 

 

 

この組み合わせは気に入ったので、当分広角専用コンパクトカメラとして使うことにしました。18-35mmという焦点域は街角スナップには最適解。しかしながら、1型センサー&超広角としては換算0.16倍と今ひとつ寄れず、ヒエラルキー的手抜きの操作体系は高級コンデジ程度でちょっと哀しい。液晶は綺麗だが電池は大食い、まだまだ発展途上か。

長らくMFTファンですが、これで超広角域と超望遠域をニコワンが担当、あり余るほど揃ったMFTレンズ群ですが、レンズ交換の楽しさを満喫できる肝心要のレンズがいまだ十分でない所に、MFT陣営の企画センスの悪さが…トホホ。

ちっこい!1 NIKKOR VR 6.7-13mm f/3.5-5.6

以前よりこのレンズに興味を持っていました。鳥見用に70-300mmを装着したnikon1 V3を使っていましたが、夏場のオフシーズンには防湿庫のこやしになっているので、もっと持ち出す機会を増やしたかったことが購入の理由の一つ。

MFTユーザーなので本当はMFTで揃えたほうがよいのですが、使ったことがあるオリの9-18mmはろくろ首がなんとも萎えますし、ロック解除の儀式が不要なパナの7-14mmはその写りと画角で食指が動いていたのですが、望遠側が28mmなので人物や路地を撮るようなときはミスマッチ。

ニコワンの換算6.7-13mmは都市の大空間から路地裏までまかなえる重宝ズームです。過去オリ、SONY、Canonのミラーレス超広角ズームを使いましたが、こいつはセンサーサイズゆえのハンデがありつつも、何より断トツに小さく軽いので気軽に持ち出せます。V3のキビキビ感、高速AFとあいまって、テンポのよいストリートスナップを楽しめます。

狭いインドアでも使いみちは多そう。写り的には特に可否はありませんが、樽型ディストーションについては直線の多い建築を撮るときは気になるレベル、現像時に修正が必要でしょう。

換算18mmだと大体視野に入る光景は切り取れます。ニコワンはボディもレンズも同社の一眼デジより、ずっと作りこみが良く精緻感があって男前です。コンパクトゆえの可搬性と使い勝手の良さで、これからの観光シーズンには出番が期待できる一本かな。