虚飾の国

GRD3レビュー

いまさらながらですが、夕闇迫る街角にGRD3を持ち出してみました。JPEG撮って出しリサイズ、色設定ビビット、一部コントラストのみ微調整。


GRD2の絵作りを継承しつつもブラッシュアップされています。21mmワイコン使用



ハイライトの粘りはかなり向上しています。21mmワイコン使用



1mフルプレススナップはナイスな使い心地。21mmワイコン使用



AWBは場の雰囲気を残す方向で進化、好感が持てます。



ワイコン装着とは思えない描写、このレンズは素晴らしいです。21mmワイコン使用



暗部が潰れていません。内部補正でしょうか。F1.9 ISO64 1/30sec



大きく進歩しました!ISO800使えます。F1.9 1/30sec


見た目も使い勝手も変わっていませんが、2年間の技術的進歩はきっちり織り込まれていました。新型F1.9レンズ素晴らしい出来映えです。ワイコンを装着しても破綻しませんので、F1.9超広角カメラとしてDSLRと組み合わせても面白いでしょう。微妙にマゼンダ被りの色調ですが、これはリコー独特の絵作りに一役買っていますので、デフォルトで使うべきかも。ミラーレス一眼が出てきた現在、立場が難しくなってきていますが、ポケットサイズではやはり孤高の存在、役者が違います。

帰ってきたNOKTON 58mm F1.4


いったん処分した機材についてはそれなりに見切っているのですが、「早計だったかも…」なんてたまに思うこともあります。D90と同じくして購入したNOKTON58mmF1.4、描写はすごく気に入っていたのですが、なにぶん目が悪くなってきておりD700のファインダーでもピンを外すことたびたびでした。古いF3のファインダーならマット面でもピシッと合わせられましたので、AF用の素通しファインダーでMFは難しいと云うことでしょう。暗い夜の街ではやはりAF装備のモダンレンズ50mmF1.4Gが頼りになります。

そんなこんなで手放したのですが、お気に入りを手放すとやはり後ろ髪を引かれるのですね。他人様の作例を見たりすると、別れた彼女を思い出すがごとくピントリングの触感が懐かしくなったりするわけです。でもってもやもやしていたのですが、ふと神の啓示が!「M4/3にマウントアダプターをかませて使うと面白いのでは?G1のEVFなら夜でもピントの山は光学ファインダーより摘みやすいぞ!」

早速、NOKTON58mmF1.4に加えて、八仙堂から大特価Nikon用M4/3アダプターをゲット。装着して動作確認したところ大正解でした。G1のEVFとねっとりしたピントリングの組み合わせは快感。サイズもコンパクトなので、M4/3の小さなボディに装着しても違和感がありません。このレンズは開放域が美味しいので、暈け味に欠けるフォーサーズを補完することができそうです。明るいM4/3用中望遠は当分期待できそうにありませんから、116mmF1.4って案外使い道が多いかも。

最強スナップシューター GRD3


先日Powershot S90を購入、お散歩カメラとして使用してみました。ノイズの低減化、よく効く手ぶれ防止、明るいレンズなど、平均点の高い優秀なカメラです。しかし、小さいがゆえのしわ寄せや、とことん検証したような完成度が感じられない点が目につきます。性能の良し悪しではなく、男が使う道具としての魅力度が低いと云うことでしょうか。といってもS90、ズーム式ではCX2と並んで訴求力のあるカメラです。気になる人は名手shinashinaさんのレビューが参考になるはず。

ということで、遅ればせながら21mmワイコン共々GRD3を購入してしまいました(笑) このシリーズ、とうとう6台も買うことになりました。まぁ飽きもせずにと自分でも思うのですが、いかに初代GRDのコンセプトが秀逸だったかと云うことの証しだと思います。いまさらレビューも必要ないでしょうが、気がついた点、目新しいことなどを書き出してみると…

F1.9レンズのためボディが大きくなりましたが、ちょっと目にはわからない程度。手の大きい私には扱いやすいサイズで、ポケットにもすんなり入ります。相変わらずグリップ感やボタンレイアウトなど操作性は秀逸。S90のコントロールリングもなかなか使えるギミックですが、GRDのズームボタンにはかないません。このハンドリングを超えるカメラはなかなか他社からは出ないでしょうね。

新機能、AFを使わないフルプレススナップは使えます。昔懐かしい目測の現代版ですが、深度の深いコンデジらしい強力なスナップ機能です。1mと2.5mから選択できるのが憎い(マニアの心理を掴むのぉ~)。これなら初代に搭載されていたパッシブAFと大差ありません。タイムラグがないためシビアなチャンスを逃さないはずです。

過去GRD、GXとPowerShotGシリーズの新機種が出るたびに交代あるいは併用で使ってきました。コンセプトが全く違うカメラなので、併用しても違和感がなかったわけです。途中LX3を使ったこともあるのですが、GRD2に返り討ちに。今回、同素子を積んだS90も完成度でGRD3に一歩及ばず。このクラスでのジャンル最強は単焦点ながらもGRD3でしょうか。
以下独り言…「画質だけならF200EXR最強かも…」

Mフォサーズ強化月間、外付けEVF


GF1気に入って使っておりますが、やや直射日光下で液晶が見にくい、あるいはDSLRの光学ファインダーと併用する場合、老眼ではライブビューが見づらい(同じ悩みの方も多いと思います)ので、外付けEVFを購入しました。過去外付けファインダーは購入してもすぐ使わなくなりますしG1も持っていますので、必要性を感じなかったのですが、まぁちょっと試してみることにしました。G1のような飛び抜けた視認性、解像度ではありませんが、十分実用です。特に望遠レンズを使う場合は、背面液晶より構えやすいので役に立ちそうです。

広いWEBの世界にはホントにアマ?というような名手がたくさんおられます。先日もクローズアップレンズを駆使した昆虫作品を見ていて感心しました。使用機材を公開されていたので、早速記事を参考にレンズを取り寄せてみました。メーカーは定評のあるレイノックス、安価で扱いやすい4.8倍ですが、意外に解像感があるので驚きました。AFもなんとか使えます。マクロレンズではないのでピントの範囲を覚えるまで苦労しそうですが、けっこう遊べるかも。


小さな紙クリップ。LUMIX50-200mm+RAYNOX DCR-150

PowerShot S90 レビュー

さっそくS90を高感度チェックもかねて夕方の街に持ち出してみました。光線が悪いので作例は軟調でシャキッとしていませんが、あしからず(^^; 色については以前から好きな「ポジフィルム」に設定しています。Canonはやや淡泊な色作りですが「ポジフィルム」だとちょっと標準より濃厚に仕上がります。すべてJPEG撮って出し/i-コントラストON。


とりあえずレンズの描写に難はありません。ISO80 -0.7EV



暗部補償が効いており潰れていません。ISO80 -1EV



夕方の色温度を反映したAWB。正確と云えば正確です。ISO80 -1EV



十分な解像感、不満はありません。ISO80 -1EV



i-コントラスト、効き目は十分ですが設定はautoのみ。ISO80 -0.7EV



定評あるキャノンのAWB、以前より青みが減った印象?ISO80 -0.7EV



やはりレンズが明るいと、こういうシーンでもISOが低め。ISO160 -1EV



F2の作例、開放でもまったく問題ありません。ISO160 -0.3EV



レンズもさることながらレンズシフト式手ぶれ防止は強力。ISO800 -1EV



マクロは5cmまでOK、できれば1cmまで肉薄して欲しい。ISO200 0EV


公開された作例を見る限り、G11のレンズの方がやや高性能な印象を受けましたが、購入機で試写した限りS90のレンズも十分な性能です。何よりF2の明るいレンズは高感度センサーと相まって強力で、ISO800は十分実用と判断しました。改良を望みたい点としては、コンパクトを優先するあまりサイズを詰めすぎたこと。右親指を置くスペースが少ないためハンドリングが悪く、誤操作も多発しました。この手のカメラはマニア向けなので、ちょっと大きさを犠牲にしてもGRDを見習い操作性を優先して欲しいです。とはいえ自転車専用お散歩カメラとして購入した私にとっては、小さいほど有り難いですが。

相変わらずAEは露出過多傾向で-0.7~-1EVの補正が必要です。補正専用ボタンがあるので助かりますが、これは-3EVまでは絶対欲しいですね。この点については以前から改良が望まれていますが、頑固というか写真の下手な技術者には必要性がわからないのでしょう。AWBについては新しいエンジンで変更されたのでしょうか、以前より色温度が低くなった印象を受けました。タングステン光の多いシーンにはいいのですが、晴天時の爽やかさは少し薄れたような。i-コントラスト(暗部補償)の効き目は強力で逆光時に重宝します。できればautoのみでなく弱も選べるようにして欲しいです。私は階調よりコントラストを優先したい方ですから。

期待が大きかっただけに、色々文句を並べましたが、S90なかなかのカメラです。少なくとも夜を撮るならGRD2、LX3、G10より一枚上手です。ノイズが気になっている人なら買い換える値打ちはあるでしょう。しかしこの新しいSONY製CCD、私の好みからすれば吐き出す色に魅力がありません。どのみちレタッチするので平凡でも良いのですが、色にこだわる人ならチェックされた方が良いかと思います。電池の持ちはスペック通り、省エネモードでも300枚ぐらい。数撮る人なら予備電池は必携ですね。最後に一言、歴代Gシリーズのレンズは酷い歪曲でしたが、今回は大いに改善されています。やはり内部処理でしょうか。

PowerShot S90 来る!


最上のコンデジならGRD2、最強のコンデジが欲しいならG10というのが、先頃まで両機を愛用していた私なりの評価です。デジタル時代の習わしで、すでにどちらの手元にはありません(笑) 手放すきっかけはマイクロフォーサーズの購入です。GRD2の絵作りは大変好みですが、画質そのものはコンデジを超えるものではありませんし、G10もいまとなってはGF1並の大きさ重さですから、持ち出すのが急に億劫になりました。

メモがわりに家人のCX2を借りていたのですが、キャノンから前評判の高いS90がリリースされたので早速ゲットしました。F2レンズ、1000万画素高感度センサー、コントローラーリング、コンパクトな筐体など、魅力溢れる仕様です。早速持ち出して使ってみましたが、キャノン流のそつない仕上がりで第一印象はまずまず。スナップ専用機として見た場合、ハンドリングの良さ、フィット感は残念ながらGRDシリーズには遠く及びません。GRDはやはり別格と考えるべきかも。さて期待のコントローラーリングにはステップズームを割り当てていますが、回転方向が逆で慣れるのに時間が掛かりそうです。キャノンは露出がオーバー傾向ですから、専用の露出補正ボタンは有り難いです。作例については次回に。

路地で暮らす兄弟