夕暮れる旧居留地 X10レビュー


X10の試写は夕暮れ時になりました。厳しい光線状況なのでカメラの素性が露呈しやすい状況といえます。設定はJPEG撮って出しリサイズのみ、WBオート、ISOオート(max800)、ダイナミックレンジオート、フィルムシュミレーションベルビア



ダイナミックレンジはいわゆる階調補正ですが、かなり効果を感じます。ただし作例のようにどうしても眠たくなりますので、現像時にコントラストを整えると、もっと締まった調子が得られるはずです。



概ねWBは正確ですが、どちらかというと光源の雰囲気を残す絵作りです。G12とは反対の考え方ですね。



明るい4倍ズームというのはやはり使いやすいです。贅沢を云うなら3倍に落としてもいいから24mmスタートにして欲しかった。こればかりはLX5のアドバンテージですね。





歪曲はまずまず抑えられているようです。デジタル処理でしょうか?


センサーはCMOSですが、私にはCCDのような発色に感じました。濃密な色はなかなか素敵です。シミュレーションでベルビアを選ぶとポジ感覚で私の好み。初期のPowershotに近いかも。



1cmまで寄れるマクロはナイスですが、願わくばコンデジ感覚でオートマクロにして欲しかった。まぁこれは速写性を犠牲にするので難しいでしょうね。



気合の入った露出補正ダイアルですが、なんと露出が画面に反映しないというタコ仕様です。そのため正確を期す場合は撮るたびに確認する必要があります。こだわって作っている割にはお間抜けとしか云いようがありません。おまけに-2EV(笑)最低でも-3EVは必要ですね。



ISO800はぎりぎり使えます。ちょっと大きな2/3センサーが効いているのでしょうか。



【総論】 私が最近使ったGRD3、G12、S90、LX-5と比較すると、間違いなく画質は一段上です。絵作りも上手いので、光線が良ければM4/3に迫まるかも。もはやコンデジの範疇に入らないボディサイズですが、明るいレンズとダイヤルを多用した操作感、OVFの出来の良さは二重丸。

手ぶれ防止はレンズ内蔵だけあってよく効きます。今回の撮影でもISOは上限800に押さえましたので、小さいセンサーの不利をカバーしてくれました。高感度画質についてはISO400はOK、ISO800だとはっきりノイズが出ますが、無理矢理ノイズを消そうとしていないので塗り絵ぽさは感じません。実用的には充分です。

このクラスでは出色の手動ズーム、やはりスナップには威力を発揮します。しかし被写体によっては、ちともたつくAFにむむむ。出来が悪いAFとまでは言いませんが、パッシブAF装備のGRD4が速写性では格上と見ました。ずらっと配置されたアナログボタンが素敵ですが、硬すぎる露出補正ダイヤルと柔らかすぎるコマンドダイヤルはちぐはぐの感あり。私にとって一番の問題は露出が反映しない液晶画面、これはファームウェアで何とかして欲しい。せっかく良いカメラなので、精進を重ねてもらいまひょ(笑)

FUJIFILM X10来る


先日カメラ屋の店頭をぶらりと覗いた時、出たばかりのX10が陳列してあったので手に取りました。X100の時も感じましたが、僕はこと道具に関してはレトロを売り物にしたようなあざといデザインは好きではありません。ちょっとコンポラな外装に機能をフィーチャーしたGRDのようなコンセプチュアルなデザインが好きです。

でX10にも興味がなかったのですが、実物に触れてみるとなかなか良さげです。ズシッとしたカメラらしい金属感がナイス。コンデジとしては大振りですが、G12のようなゴロンとした持ちにくさはありません。作りこみも非常に良くコスト的妥協を感じません。出色なのがズームレンズと連動した電源スイッチ。僕がコンデジに求めるのは画質より速写性なので、実用的なギミックです。現時点での最強スナッパーGRD4とは比較になりませんが、撮影に入るまでの儀式はカメラ好きには結構楽しめます。

僕は光学ファインダー信奉派ではありません。望遠以外はファインダーより液晶画面のほうが自分のスタイルにマッチしています。どのみちコンデジのファインダーはおもちゃなので、期待せずにX10のファインダーを覗いたところ、おっ! 後で調べるとダハプリズムを採用した高級ファインダーです。いやはやFUJI頑張ってます。

アナログチックなボタンが多用されているのも旧世代には嬉しいです。タッチ画面の普及に伴ないボタンレスの機種が多くなって、それはそれで使いこなしていかなくてはいけないのですが、1ボタン1機能はマニュアルいらずでここは拍手したい。

ということで生涯2台目のフジ機をゲット。あとで分かったのですが、このカメラのセンサーは2/3で、主流の1/1.7と比較するとかなり大きいのですね。従来のコンデジ画質を刷新できるか、大いに期待できそうです。持ち上げるのはここまでにして(笑)作例は次回に。

歩いて行こう

巨星墜つ


スティーブ・ジョブスが逝きました。早すぎる引退に続いて早すぎる訃報でした。長らく彼のファンでしたので今日はちょっと凹みました。思えば僕が初めて自分の指でパソコンを触ったのはMacintoshが初めてで1990年のことです。もう38歳の時で遅すぎるITデビューでした(笑) 当時ジョブスは36歳、古巣のアップルを離れCanonから金を引き出してNEXTを作っていた頃です。

実はその何年も前からDOS機は事務所に導入していたのですが、アナログ人間である僕には全く興味が持てない存在でオペレータに任せきりにしていました。しかし始めて目にしたMacintoshは魅力的でした。なにしろ画面に羽の生えたトースターが飛んでいたのですから。マウス主体のIFも独創的かつ斬新で、僕は白いおもちゃ箱に夢中になりました。興味のある方は、当時の悲喜劇を以下のURLでご笑覧ください。
マックな日々「黎明編」
マックな日々「死闘編」

いつしか時は過ぎ去り、仕事がデザイン関連からWEB方面へシフトするにつれ、システムもMacからWindowsに変わりましたが、心はいつもアップルと共にあったようにおもいます。PIXAR、iMac、iPod、iPhone、iPad、次は一体何を見せてくれるのだろう~そんなワクワク感を僕達に与えてくれる至高の存在はすでにこの世にいません。改めて自分の老兵ぶりに気付かされる一日でしたが、それはそれ、香典がわりにMacBook Proでも買って彼を偲ぶことにします。合掌



ナイスだぜ!ロジクールM905


古くからパソコンを触ってきた人ならインターフェースに一家言ある方が多いと思います。かくいう私もキーボードとマウスにはうるさい口です。先日長らく使ってきたロジクールVX-Rがついに老朽化で引退しました。このマウスは一世を風靡したMX-Rの弟分で、機能もさることながらその絶妙なサイズで私のお気に入りでした。よってその後継機M705r(写真上)を使ったのですが、これが微妙に大きい。電池が一本から二本に増えたために大きく重くなってしまいました。どうしても旧型と比較してしまうので違和感がつのり早急にドナドナ(T_T)

検討の結果、ユーザーに評判のよいM905を使って見ました。高めの価格に見合う質感が素敵です。特筆すべきはそのトラッキング性能。ガラスの上でも使えるとあって私の白い机の上でも追従してくれます(ダメなマウスが結構多い)。余分な機能がごてごて付いていないのも◎。小さい重いボディ、しかもロープロファイルなので、人によっては持ちにくいと思いますが、私は気に入りました。2個買ってご満悦です。

ロジクールM905は小さいマウスが好きな人、つまんでマウスを持つ人におすすめです。地方都市に住んでいるとなかなか現物を手に取ることができません。キーボードやマウスはカメラと同じく体感的にピタとくくるものでないと作業がはかどりませんね。キーボードも新しいメーカーを試すべく取り寄せています。いいのに当たるかな(^^)

新・物撮り三脚決定版?


ブログやオークションの普及にともなって、専門的に写真を趣味とする人以外にも室内での撮影や物撮りをされる方がずいぶん増えたようです。私自身、外へ三脚を持ち出すことは滅多にないのですが、室内での物撮りのための必需品として三脚関連の機材はひと通り揃えています。

もともと機械好きなものですから、素朴なメカが面白くてジッツオを筆頭に大小いろいろ試して見ました。その遍歴の果てにたどり着いた究極(笑)の物撮り三脚が写真一番左、マンフロットのスタジオ三脚に大型のギア雲台を組み合わせたものです。4x5用ですから小型デジカメには大げさすぎるのですが、その剛性の高さとミリ単位で制御できる緻密な動きにはうっとり。しかし大きいがゆえにテーブルの上の小物を俯瞰で撮るような小回りは効きにくくいため、写真右のスライダーバーなどを使って工夫しておりました。三脚そのものの構造的な弱点です。



この弱点をクリアできればと、以前からジッツオのエクスプローラに代表されるマクロ撮影用三脚を色々試しましたが、どれも一長一短で物撮りには向いていませんでした。一般的なスタジオでは脚立に乗って撮るようですが、家ではちょっと。一本脚のドリーポッドなら脚が広がらず邪魔になりにくいので、被写体に寄せられますが、需要がなくなったのか以前から生産中止で入手できませんでした。

ところが、先日ベルボンからそのドリーポッドが復刻されたので、早速入手しました。写真館で証明写真を撮られた事のある方ならどんなものかご存知だと思います。このDP-83Lは家庭用にリファインされた小型版なので安価かつ作りは簡易です。価格に見合ったしょぼい雲台でしたので手持ちのものと交換しております(笑)



ドリーポッドと雲台を繋いでいる可動スライドバーにご注意ください。これは同じベルボンから発売されているマクロ専用三脚VS-443Qからエレベータ部分を取り外して、ドリーポッドに装着したものです。このバーは容易に俯瞰撮影が可能なので、テーブルの下へ脚を入れることのできるドリーポッドと組み合わせると小物撮影やマクロがいとも簡単!伸縮自在でなためセッティングの自在さ、速さ、使いやすさが抜群です。素晴らしい(^^)

三脚2つ分をガンダム合成したのでちょっと高くつきましたが、フットワークの良さ、ポジションへの対応力は抜群です。従来のマンフロギア雲台セットを究極と呼ぶなら、さしずめこのベルボン改は至高と呼びたい(粗ゴミになりそうな予感も少し・・・)。この三脚改は変則的かつポジション移動が大きいので、通常の雲台ではちょっと力不足。フリクションコントロール付きの中型自由雲台か、ワンアクションのレバー雲台が良さそうなので、現在物色中です。