優れもの!SIRUI ビデオ一脚 204S+VA-5

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マンフロットが先鞭をつけて以来、半自立式ビデオ一脚が三脚の世界で地位を確立しました。かくいう私も国内外数タイプを使いましたが、その多くがマンフロットのコピー品か、従来のミニ三脚と一脚を組み合わせたような簡易式(国産)で、性能的にも見るべきものはありませんでした。今回、Leica Vario-Elmar 100-400mm用に、新鋭メーカーSIRUIのビデオ一脚P-204Sを試したところ、その機能と造りに感心しましたので報告したいと思います。下の写真はP-204SにLeica 100-400mmをセッティングした例。

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SIRUIはビデオ一脚を数種ラインナップしていますが、P-204S(雲台付)はアルミ製のエントリーモデルになります。一見したところ、マンフロットのMVM500A(雲台付)クラスをコピーしたモデルに見えますが、チェックしてみるとまったく違うことがわかります。ひとことでいうと、大陸系メーカーによくある悪化コピーでなく、オリジナルアイデアや新機能を盛り込んだ改良発展型モデルです。

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まず見た目や収納の仕方はよく似ていますが、広げた時の脚の長さがまったく違います。マンフロットのそれがパンと地面の傾斜への対応に限られており、自立させるには心もとないサイズであることと比べると、大きいだけに安定感が増しており自立性がまずまず確保されています。加えて剛性感もあり作りも精妙です。残念ながら昨今の国産品では太刀打ちできません。

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セパレートでも使えるよう工夫されており、石突きや三脚座が付属しています。特筆すべきはミニ三脚と一脚とのジョイント方法。通常の製品はW3/8ボルトで連結するようになっていますが、SIRUIはしっかりしたカップリングで緊結するようになっています。これには驚きました。この手の一脚は接合部分のボルトが緩んでグラグラになることがよくありますが、大径のカップリング(石突きブルーの部分)でつなぐことで緩みが出ないように考えたのですね。剛性感も充分です。※残念ながらカップリングの素材がアルミ同士のため固着し、外すのに一苦労。老鋪のマンフロットなら、必ず片側を鉄か真鍮にしたはず、ここらにものづくりの歴史を感じます。

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一脚に合わせ、同じくSIRUI製の小型ビデオ雲台VA-5も購入しました。自重600gと軽量ながらカウンターバランス内蔵です。耐荷重3kgですので、二強の400mmズームクラスなら問題ないでしょう。大口径ズームには役不足ですね。アルカスイス互換なので、オリンパスのサンヨンなら、アダプターなしで取付できます。鳥見で試用したところ、パンは良かったもののティルトにややスムーズさを感じませんでした。当たりがついていないこともありますが、ボディとレンズ(G7+Leica400mm)が軽量であることも原因かと。ある程度の自重がある方がフリクションは少ないですね。

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ビデオ一脚なので三脚部のボールレベラー部分でパンが可能です。しかしロックさせると当然パンができなくなります。P-204Sはグリップ下部にロックナット(ブル-色)があり、緩めるとスムーズなパンが可能になります。雲台でもいいのでしょうが、一脚専用ティルト雲台やカメラ直付にも対応できる仕組みです。ここまでやるかというぐらいメーカーの心意気を感じます。昔日、活力にあふれていた頃の日本メーカーを思い出します。

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単体で1.8万円(アルミ製)、雲台セットで3万円ですが、精密研削された仕上げはナイス。まぁ細かくいうとロックナットはジッツオよりしょぼいです(笑) 頑丈に作られているので、雲台さえ吟味すれば大口径超望遠にも対応できると思います。カーボン化してもそれほど軽量化が見込めませんので、リーズナブルなアルミ製が正解かと思います。三脚を持ち込みにくい場所にはお薦めの一品。

セミオートレンズキャップ Freemod X-CAP2

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私はいらち(関西弁でせっかち、短気なこと)なので、面倒なレンズ交換を省くため、重くてもカメラを2~3台持って行くぐらいです。コンパクトなMFTを使う一つの理由でもあります。ましてやレンズキャップの付け外しなど言語道断(笑) というわけで今回は、Freemod X-CAP2レンズキャップを試してみました。ずいぶん以前から発売されていましたが、価格が高かったことに加え、長らく国内では品切れでした。先日販売店のサイトをみたら、入荷していましたのでポチ。代金は税送込6,968円と結構なお値段でした。

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レンズの先端に取り付けてた状態ではシャッターは閉じられています。5mmほど軽く引き出すとシャッターがオープンします。ぎりぎりまで薄く仕上げられ、金属製のシャッターを使うなど、高い価格に見合う質感です。ネジ込みで装着しますが、感心したのは最後の半回転ぐらいからOリング的なグニュッとした抵抗感になり、きっちり固定位置を決められるようになっていること。なかなかの仕組みです。フィルターサイズはSONYやFUJIに多い49mmと、マイクロフォーサーズに多い46mmが用意されており、ステップアップリングで37mmもOK.。

速写性とデザイン性を両立させたレンズキャップ、ちょっとお高いのが難点ですが、まずは納得。ここらはメーカーで純正で出して欲しいですね。CGフィルターやギミックより、よほど実用的です。色や取り付け方、ケラレのこと、対応レンズなどは販売元のオリエンタルホビーさんで詳しく掲載されています。

オリンパス謹製 小型フラッシュ FL-300R

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先日、マイクロフォーサーズ専用フラッシュDMW-FL360Lを紹介しましたが、今日はオリンパス製FL-300Rを取り上げてみます。以前、バックやポケットに入れられる小型軽量97gということで購入したものですが、見た目とは裏腹になかなのか優れものです。GNはGN28(ISO200)とまずまず確保されています。バウンスに対応しており、上60下30までOK。珍しく下にも向くというのが肝で、高さがあるためにレンズに蹴られず、マクロ撮影には助かります。またワイドパネル使用時(ワンタッチ操作)、換算18mm画角をカバーしています。ワイヤレスRCにも対応、2グループ独立制御できるというありがたい仕様、見た目はミニマルですが、分かる人にはわかるフラッシュです。

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欠点がないわけではありません。電源が単4電池2本のため、バンバン焚くときは予備電池が必携です(フル発光*アルカリ電池で約80回)。チャージもやや手間取ります(アルカリ電池で約5.5秒)。電源が弱いことも関係あるのか、FP発光(ハイスピードシンクロ)には対応していません。つまり高速シャッターが切れないため、ピーカン時の撮影には制限があります。また上方バウンスが60度ですが、本当は90°近くまで欲しいところ。それでも実売価格13,000円程度でこれだけのスペックはナイスの一言。オリンパスらしくデザインも素敵です。下級機に実売価格12,000円程度のFL-14がありますが、機能は月とスッポン、ずばりFL-300Rがおすすめ。

それにしても二強のラインナップは豊富なだけでなく、すでに主流はラジオワイヤレスに刷新中。MFT陣営は初めはよいものの、ともすれば息切れ勝ち。そろそろ新しいフラッシュシステムにも眼を向けて欲しいものです。オリのツインフラッシュシステムも長らく更新されていませんし、ローコスト化著しいLEDを活用した照明システムも出てきません。オリンパスの古いキャチフレーズに「宇宙からバクテリアまで」っていうのがありました。たまには思い出してくださいね、商品企画様。

GX7 MarkⅡ予約キャンペーングッズ到着

先日、GX7M2の予約特典のグッズが家に送られてきました。中身を見たところ、5000mAhバッテリー搭載AC急速充電器QE-AL201(市価5,000円)、UHS-I仕様の16GB SDHC カード(市価3,000円)、薄いながらも立派な体裁の写真本が入っていました。旅行もしませんし携帯活用世代ではないので、モバイル充電器よりはカメラ用バッテリーの方がありがたかったのですが、まずは豪華なプレミアムです。

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お金はかかっていそうですが、パナらしくセンスが今一つの写真本をペラペラと捲ってみると悪くありません。「いいな」って思って作者名を見ると、わたしの好きなハービー山口、うむ。どんな写真本なのか知らなかったので、これはちょっとサプライズ。他の作者二名は、それぞれHARUKI、相原正明とのこと。GX7に新搭載された新モノクロモード「L.モノクローム」で撮った作品集だとか。しっとりした階調豊かなモノクロームの世界を見ているうちに、ぼくもちょっと興味が湧きました。

モノクロといえばフィルムノワール調のシネマなタッチが好きなんですが、こういう柔らかい(といってシルキーでも軟調でもない)表現も悪くないなぁって。フィルム時代、とうとう使う機会のなかったイルフォードってこういう感じじゃなかったのかなって思ったり… ということで感化されましたので近々、「L.モノクローム」を試しに街に出かけます(笑)

悩ましきもの LEICA DG SUMMILUX 12mm F1.4

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いきなり出ましたね、SUMMILUX 12mm F1.4。マイクロフォーサーズの12mmといえば、今や名玉扱いのM.ZD12mmF2.0が鎮座していましたが、ついに主役の座が交代でしょうか。僕ら昭和世代は、標準レンズが50mmの時代に育ち、真っ当なレンズはF1.4、格下はF1.8という刷り込みがあって、広角でF1.4なんていうと無条件でありがたがる訳です(笑)すでにネットでは高評価のレビューが流れています。高性能非球面レンズを生産する山形工場(さくらんぼで有名な天童市)で作られるだけあって、さすが伊達にライカ銘を打っていません。

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問題は初値14~15万という庶民には厳しい価格、12mm単焦点というだけに手が出しにくいです。といっても二強の24mmF1.4より、かなりお安いですが。でも作例を見ると欲しくなりますね。フルサイズ換算F2.8ですので、街角スナップでも、開放なら立体感豊かな描写が期待できます。レビューサイトのサンプルを見てもナイスです。普及価格帯のラインナップが完成したので、これからは高級かつ個性的なレンズ群がますます充実してくるでしょう。※本音は望遠マクロを速く出して欲しいですが(ボソ)

DUEL I.S. を検証してみた(ちょっとだけ)

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進化した5軸手ぶれ補正を搭載し、その効果は最大4段といわれるG7MK2、実際はどうでしょうか。すでに識者から詳細なレビューが報告されていますが、当ヘタレブログも、毎度の横着定性テストを実施しました(笑) 非常に簡易的ではありますが、自分用メモを兼ね報告します。各数枚ずつ撮影した中からベストなものを抽出して比較しています。被写体をつとめていただいたのはリブトンの黄缶さん。

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●使用レンズ LUMIX 14-140mmテレ端 1/10sec,F5.6
予測はしておりましたが、ボディISだけで1/10secともなると、やはり厳しい結果です。しかしDUAL ISでは好結果が出ました。十分な実用性能かと思います。

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●使用レンズ LUMIX 30mmマクロ 1/10sec,F5.6
ボディ内ISを搭載していないG7と比較してみました。若干G7X2のほうがよいでしょうか。それほど大きな差は出ていませんが、オフィシャルでも、組み合わせた場合は+1段程度の効果といわれていますので、こんなものかも。それよりもG7XMK2が吐き出す画像のヌケのよさを感じます。画像エンジンの刷新効果でしょうね。

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●使用レンズ Leica100-400mmテレ端 1/10sec,F5.6,ISO200
最強ボディ内ISのE-M1との比較です。同程度に見えますが、等倍チェックするとDUAL ISのほうが解像しています。また歩留まりもよくほとんどがOKでしたが、E-M1はかなりばらつきがあり、使えないものも。サンヨンでレンズISを導入した理由がわかります。それにしても恐るべしE-M1。

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●使用レンズ M.ZD 25mmF1.8mm 1/10sec,F5.6,ISO200
どうもボディ内ISの効きが悪いような気がして、IS非搭載のレンズを使い、ボディ内ISをオンオフしてチェックしてみました。結果はご覧のとおりです。しっかり動作しておりました。これならば非ISレンズもどんどん使っていけますね。

総論
G7や42.5mmF1.7も含め、いろいろな組み合わせをテストしましたが、上記とほぼ同様の結果が得られましたので、掲載を省略します。レンズやシチュエーションによって様々な結果が予想されますが、横着なテストながら、おおよその傾向はつかめました。間違いなくボディ内ISの効果が加味されており、確実に防振性能が向上しています。パナの場合、レンズ補正が元々よく効きますし、DUAL ISにしても1段程度の増進ですから、目に見えて改善されるわけではありませんが、厳しい状況になるほど真価が発揮されるのではないでしょうか。現在採用されている高性能POWER OISより、初期のMEGA OIS搭載レンズの方がレンズ側IS効果が弱い分、より恩恵があるかと思われます。

オリンパス機との比較でいうと、ボディ内IS単独では一歩譲るものの、全体的(特に長玉)にはDUAL ISが有利なようです。特にLeica400ズーム使用時、ファインダーがピタリと止まる様は、見事の一言。大きな揺れに強いISとされていますので、室内よりフィールドのほうがいいかもしれませんね。

パナソニック謹製フラッシュ DMW-FL360L

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最近はストロボ(元々商品名)と呼ばずフラッシュが一般的なので、以下フラッシュと表記します。僕がカメラを始めた頃はフラッシュというと、使い捨ての閃光電球のことでしたので、いまでもやや違和感を覚えます(笑) さて昨今はカメラの高感度性能が向上し、以前に比べればフラッシュの出番が非常に減りました。くわえてカメラ内蔵のフラッシュも高性能になり、単品販売のフラッシュを購入する方が少なくなったと思います。

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それでも光量が足りないとか、メリハリが欲しい、被写体を止めたいなど、専門的なニーズとなると、やはり高性能外付けフラッシュが欲しいものです。私が現在マイクロフォーサーズ用にメインで使っているものは、パナソニックのDMW-FL360Lです。パナはフィルム時代からフラッシュを作ってきた老舗で、ニコンなど大手のOEM先でした。現在はオリンパスにOEM供給しており、規格的には互換性があります。

このDMW-FL360LはOLYMPUSのFL-600Rとほぼ同一仕様で、マイクロフォーサーズの筐体に合わせてコンパクトに設計されています。価格的にはパナの方が若干安価に販売されています。GNは35mm画角時に24(ISO100)、格上でサイズも大きいニコンSB700が同条件でGN28ですから悪くないと思います。ワイドパネルを使うと超広角16mm(換算)をカバー。お約束のキャッチライトプレートや、ビデオに使えるLEDライトも装備されています。

低価格ながらワイヤレス撮影に対応しており、カメラからの遠隔操作性は容易で、複数フラッシュのコントロールも簡単です。操作性については、私のように老眼が進むと、フラッシュ本体液晶の極小文字は辛いです。アナログのニッシン製品が直感的でいいですね。

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DMW-FL360Lは室内で物撮りに使ってます。人物や大きい物を撮ることがないので、光量的にはクリップオンでも十分。基本的にアンブレラを使っていますが、極小2畳スタジオなんで50~70cmのアンブレラを使ってます。工夫はクリップオンの光軸とアンブレラの中心をできるだけ揃えるために、SD HOLDERと呼ばれる特殊なアンブレラホルダーを使っていること。小さい傘でも配光が綺麗になるので、なかなかの優れものです。

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写真はニッシンのフラッシュと、ルーセント(透過型)アンブレラと組み合わせたもの。以前は蛍光灯やLEDの定常光を使っていましたが、セッティングの手間はかかるものの、マニュアル発光に慣れると、フラッシュのほうが好結果が得られています。まぁセンスが悪いので、たいした写真は撮れていませんが(笑)