パナレンズならどうなのよ!LUMIX G MACRO 30mm/F2.8

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先日、E-M1markIIに装着したM.ZD60mmマクロのことをアップしましたが、超望遠の鬼Panoramaheadさんから、パナ30㎜をE-M1markⅡで使うとどうなのよという、動議が提出されたため、早速試してきました。近所で短時間でしたが、けっこう興味深い結果が得られました。まずは実写から。※JPEG撮って出し

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相対的にはナチュラルな色目のオリに対して、パナのしっとりとしつつ濃密な色目という図式は同一センサーで撮影しても感じられるように思えました。解像感的には大きな差は感じません。いずれにせよ各社マクロと名が付けば、価格のいかんにかかわらず出来の良いレンズばかりです。

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大きな差は、やはり焦点距離の差。ワーキングディスタンスが取れるため構図が取りやすく昆虫相手などに都合が良いオリ60mm、距離感をつかみやすくでテーブルフォトにも扱いやすいパナ30mm。じっくり被写体と向き合いたいベテランには、やはりオリ60mmがいいですね。

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超接写域になると、オリの等倍スイッチが役立ちます。最短近接距離19cmにすばやくセットしてくれるので、体の前後でピントを合わすことに慣れているベテランにはありがたい機能です。逆にパナ30mmにはスイッチ類は一切なく、初心者にも操作する煩わしさを感じさせません。

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E-M1markIIにはタッチパッドAFが導入されましたが、これに関しては先達のパナソニック機のほうがフォーリングがいいです。決してオリ機が悪いというわけではありませんが、パナ同士(GX7mkII)のほうが感触がよく思うように操作できます。

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マクロ域でのAFCに関してはパナ30mmではよい歩留まりが得られませんでした。ワーキングディスタンスが少ないことに加え、最適化が行われていないからでしょう。

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テーブルフォト的な距離感で撮る場合はパナ30mmが扱いやすいですし、得られる画像にも全く問題はありません。

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結論から言うと、今回のマクロレンズに関してはオリはオリ同士、パナはパナ同士のほうが結果が良かったです。パナライカ45mmに関してはテストしていませんが、同じような結果が出そうな気がします。昆虫まで含めたネーチャーフォトならオリ60mm、テーブルフォトや庭の花を撮るなら、価格も手頃でコンパクトなパナ30mmで決まり。個人的には40~150mmズームでお茶を濁さず、換算200mmクラスの等倍マクロが欲しいです。

★2017/04/03)追加補足
肝心なことを書き忘れていました。オリ、パナそれぞれに長所のある魅力的なレンズですが、オリレンズには手ブレ防止(以下IS)が内蔵されていません。よってボディ側にISが内蔵されているオリボディやパナの高機能モデル(G/GX シリーズ)との組み合わせがおすすめです。逆にパナマクロはIS内蔵なので、ボディ内蔵ISを搭載していないパナ機(GM/GFシリーズ)でも手ブレのリスクが減少されます。パナのGM/GFシリーズを使っている方にはサイズのコンパクトさも相まって、マッチングがよろしいです。

再評価!M.ZD 60mm F2.8 Macro

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M.ZD60mmMacroはお手頃価格ながら高性能レンズでMフォーサーズの定番レンズです。かくいう私も発売直後に入手しましたが、その後パナから30mmMACROが登場。こいつはマクロとは思えないほどの快速AFで、最短域でもウェルカム。そのためM.ZD60mmMacroはすっかり出番がなくなりドナドナ。パナ機を常用する私にはISを内蔵していないオリレンズは使いにくいという理由もあります。

ところが先日から使いだしたE-M1markII、過去いまひとつオリ機に惚れ込めなかった私もぞっこんの一言。画質向上もさることながらAF性能の向上には目をみはるばかり。マクロでの花撮りは風が強いと厳しいシチュエーションになりますが、強力AFC&連写なら被写体ブレに追随し歩留まりが向上するのではという思いから、再度M.ZD60mmMacroを買い戻しました。

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早速持ち出してみましたが、このレンズにおいてもAFS,AFCとも大いにAF性能が向上しています。


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換算120mmあるのでワーキングディスタンスに余裕あり。


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かなり揺れていたのでAFCで連写。レフ機のテクニックが使えるようになりました。


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そろそろ花見のシーズン、このレンズが活躍しそうです。


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その昔、重いNikkor200mmマクロで撮っていたことを思うと隔世の感です。


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Mフォーサーズは35m換算2倍マクロなので、小さい被写体には威力を発揮します。


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ボディの大いなる進化で、このレンズも再評価しなければいけません。


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AFだけでなく、画質的にも解像度が上がりラチェードも拡大したので、花弁のようにコントラストに乏しく階調が要求される被写体でも、まずまずの写真が撮れるようになりました。

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このレンズについては細すぎる鏡胴、別売フード、扱いにくいスイッチ配置などもあって、今ひとつ評価できないレンズの一つでしたが、強力なボディと組み合わせることにより印象が一変、春の花シーズンには大いに持ち出したいと思っています。

新・神戸百景 ジェームズ邸点景

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食事絡みのブログとなれば料理写真は必需ですが、口が卑しいのかメニューを前にするとたいてい撮り忘れてしまいます。当日も気がついたのはメインディッシュを摂り終えてから。齧ったパンとバターしかなかったので、見た目がマシな方でお茶を濁します(汗)

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客室の窓から望む春の海。お天気がよくてひねもすのたりです。


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ウェディング会場でもあるので新婚さんがカメラマンと闊歩。晴れがましい立ち姿~お幸せに。


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ご近所は潮風が吹き抜ける端正な住宅街。素晴らしい立地です。


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旧い洋館だけあってディティールが見事。ナイスな被写体には事欠きません。


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ゴブラン織の見事なソファー。座り心地も良かったです。


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望楼への螺旋階段。鉄と漆喰のコンビネーションが絵になります。


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ラウンジのペンダント。アカントスな天井の漆喰模様とあいまってスパニッシュな感覚です。


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ホールからエントランスを見たところ。初めての訪問でしたがまた来たくなる環境でした。
この項終わり

新・神戸百景 ジェームズ邸

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先日、家人と久しぶりにランチに出かけることにしました。行き先はかねてより一度行ってみたいと思っていたジェームズ邸。NHK[べっぴんさん」の主人公が少女時代を過ごした屋敷として、ロケで使われていた豪邸です。昭和5年、イギリス人貿易商アーネスト・ウイリアムス・ジェームスが自邸として建築、同時に周辺を外国人向け宅地として開発したところから、この一帯はジェームズ山と呼ばれています。設計施工は竹中工務店、スパニッシュスタイルと呼ばれる瀟洒な様式は広大な敷地とあいまって素晴らしい景観です。

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ジェームスの没後、旧邸とイギリス人住宅地を井植歳男(三洋電機創業者)が所有し、2012年に神戸市の指定有形文化財となりました。同年12月からは、三洋電機より借り受けたノバレーゼが婚礼施設兼フレンチレストラン「ジェームス邸」として運営しています。この日はちょっとお高いランチ(二人で15,000円ほど)を楽しみました。写真は1Fのホール。

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2Fへの踊り場には美しいステンドグラスが設えられています。


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2Fの元寝室が客室に改装されています。テーブルから隣の部屋を覗いたところ。


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廊下から望楼へ上がることができます~わくわく。


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螺旋階段から美しくもレトロな望楼に上ったところ。抜群の風情です。


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キラキラと煌く播磨灘。この日は和歌山の友ヶ島まで望むことができました。


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地下にもレストラン(元バー)まであります。次回はここでアラカルトをいただきましょう。


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豪邸にふさわしくプールまでありました。現在は半分以上埋められてバンケットホールに~残念。


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ナイスな給水場、噴水のような設えです。「べっぴんさん」にも繰り返し登場していましたね。
この項続く

新・神戸百景「湊川隧道探検記」

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先日NHKで「ブラタモリ」神戸編で湊川隧道が取り上げられていて興味深く視聴しました。明治34年、竣工神戸市治水と市街地改造を目的として作られた河川トンネルで、会下山を貫通しています。現在は新湊川トンネルにその役割を譲りましたが、旧トンネルの呑口、内部は近代化遺産として保存されています。見学できるのかなと思って調べてみたら、毎月第3土曜日の13時~15時に一般公開されているということなので、神戸市民の端くれとして家人と二人出かけてきました。

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古い隧道へのアクセスは、新たに作られた斜路でアプローチする仕組みです。通路の左右には隧道や地区にまつわる古い資料が展示されており、なかなか興味深いものでした。当時としてはハイテクな技術を駆使して作られたトンネルだったようです。

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斜路から隧道へ入ったところ。思ったより大きく立派なトンネルでした。


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丁寧に積まれた煉瓦、風情があります。


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歩いていくと何やら人だかりが。


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ミニコンサートが開催されていました。


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演目は村上和幸さんの尺八。ホール効果でなかなかの音でした。


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当日はアマチュアカメラマンの姿もちらほら。なかなか絵になるところです。


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Uターンして再び斜路を上がると外光が眩しいです。短い時間でしたが興味深い体験でした。運営に携われておられるボランティア有志「湊川隧道保存友の会」の方々にお礼を申し上げます。

古い神戸は清盛の時代から栄えた兵庫地区と、東部の神戸地区の2つに別れており、旧湊川によって分断されていました。この旧湊川を付け替えた事により兵庫地区と神戸地区が一体化され、その後の市の発展に寄与したそうです。行政ではなく民間資本で行われた大工事だとか。長らく神戸で人間やっていますが、知らないことがまだまだあり勉強になりました。

さて当日はE-M1markIIと24-100mmF4を持ち出しました。F4開放(ISO1600)で0.3sec~1/6程度と非常に厳しい光量でしたが、見事に被写体を捉えてくれました。かなり動体ブレしているコマが多かったので駄目かなって思ってチェックしてみたら、見事に止まってました。恐るべし6.5段補正の実力! ノイズもかなり減っていますし、ダイナミックレンジの拡大も体感できました。初代もまずまずの画質でしたが、3年分の進化は大したものです。APS-C相手なら、画質的には不満を感じることはないでしょう。ブルンとしたシャッターフィーリングは快感の一言。

相変わらずスカタンな操作系については・・設計陣の頑固さには呆れ果てるばかりです。現場で使う機械というのは、なんでもできるという高機能より、シンプルで直感的なIFが最重要だと思うのですが。かのスティーブ・ジョブスは言っています。「なにを足すかではなく、なにを捨てるかが難しいのだ」。至言であります。カメラではキャノンが一番この思想に近いですかね。

ちょっとだけチェック。M.ZD 25mm F1.2 PRO

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多忙でなかなか時間が取れないのですが、散歩のついでに25mmF1.2をちょっぴりチェックしてみました。巷での評判とおり、F1.2開放から十二分に使えるレンズです。なんといってもボケ味がよく、高解像度レンズでよく見られるような煩さがありません。アウトフォーカスへの滑らかな繋がりもナイス。F1.2 ※以下、すべてJPEG撮って出し

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12-100mmF4のようなひと目で分かるカリカリのレンズではなく、やや軟調ぽい印象ですが、実際は等倍チェックするとしっかり解像しています。ふむ~オリンパスらしくない印象で面白いです。F1.2 

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大口径ながらまずまずの逆光性能です。直射日光を入れてもフレアやゴーストは少ないです。高級レンズだけあってレンズ内部の防眩処理やコーティングが効いているのでしょう。レンズガードを外すともっと良くなるはず。F2.0

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パナライカの濃密な色調と比較するとややあっさり目の印象。もちろん画像エンジンのチューンにも左右されますが、いわゆる色乗りのよいレンズではありません。ナチュラルなトーンですが、これはこれで良いという人も多いはず。少し絞れば周辺部の画質、光量落ちも悪くありません。F4.0

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Mフォーサーズの利点として被写体に寄れることが挙げられます。このレンズも換算0.22倍まで寄れますのでテーブルフォトには十分です。背景が煩くなるような被写体ですが、素直できれいなボケです。ピントが甘く見えますが蕾はバッチリ解像しており不満はありません。F1.2

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Mフォーサーズは深度が深いだけに、この作例のような写真は望遠でないと撮れませんでしたが、さすがにF1.2ともなるとこの通り。出番が多くなりそうです。電子シャッターが1/32000秒(E-M1markII)までフォローしているので、NDフィルター脱着の手間がなくなり大いに楽ちん。

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F1.2とF1.8を比較してみました。フルサイズのような大きなボケは期待できないので、F1.8よりボケが目に見えて多いというわけではありませんが、このレンズの凄いところは画質を犠牲にしていないところ。F1.8まで1段絞ってもぱっと見、画質は向上していません。つまり開放で十分の実用画質を確保しているわけです。14群19枚は伊達じゃないのですね。

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この手のレンズは最短域になるとAFが厳しくなり、MFの出番も多くなりがちですが、25mmF1.2に関しては快速AFで全く問題ありませんでした。ボディの進化と最新設計のレンズの組み合わせは極上であります。昔はハイスピードレンズといえばボケ味より、その名の通りシャッター速度を稼ぐメリットが重視されており、通常は画質の悪い開放を使わず1~2段絞って使ったものです。しかし最近の高性能レンズは開放から使えるのが当たり前になってきました。その中でも25mmF1.2はとびきりの一品と見ました。さて次回はもう少し絵になるところで写真を撮らねば(汗)

Mフォーサーズだってもっとボケたい~M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO

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マイクロフォサーズレンズといえばコンパクト&リーズナブルがアドバンテージでしたが、ここ一二年はぐっと高級&高額化が進みましたね。オリのサンヨン、24-100mm、パナの24mmF1.4、42.5mm f1.2、いずれも素晴らしい性能で、私のような貧乏人は垂涎の一言。私自身はフィルム時代から大口径ハイスピードレンズが憧れで、MFTながら大きなボケが期待できる42.5mm f1.2に傾いていたのですが、私の周りにポートレートにふさわしいモデルがいないので(爆)実用性で勝る25mmF1.2を試してみることにしました。

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フィルム時代は50mmF1.4がレンズキットで購入できたので、ニコン、キャノン、ミノルタ、オリンパスをそれぞれ使い込みました。そんなこともあって50mmの距離感というのは体に馴染んでいて扱いやすいです。さてこのオリンパス製25mmレンズは期待の大口径ではありますが、フルサイズF2.4相当なのでボケ量に関しては割り引く必要があります。できればF1.0にチャレンジして欲しかったですが、種々の事情で実用化を断念したとか、うむ。F1.0にはパナにチャレンジしてもらいましょう(ただし買える値段でお願いします)。

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当初はより大きなボケが期待でき価格もリーズナブルなシグマ製30mmF1.4も検討していましたが、ネットでの作例からでもわかるM.ZD 25mm F1.2のボケの美しさ、開放から使える解像感とコントラスト、鏡胴の仕上がりの良さなどもあって、ついにポチッと誘惑に負けてしまいました。

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まだ試写に出かけていませんが、そこそこ寄って撮ればボケ量に不足はありません。ストリートスナップで背景をぼかしたい場合は素直に大口径中望遠を使うべきでしょう。それにしても素直できれいなボケです。さすが開発陣がボケにこだわったというだけあります。パナライカ25mmf1.4も引けをとらないナイスな描写をしますが、AFは段違いにオリが早くストレスを感じません。開発時期の差でしょうか。オリ25mmF1.8もバリューなレンズですが比較するのはナンセンス。何れにせよ魅力的なハイエンドレンズが揃ってきて、マウントの格がぐっと向上しましたね。