マイクロフォーサーズ応援団

ときどきB級フォトギャラリー

優れもの!SIRUI ビデオ一脚 204S+VA-5

1_201606290215018e1.jpg
マンフロットが先鞭をつけて以来、半自立式ビデオ一脚が三脚の世界で地位を確立しました。かくいう私も国内外数タイプを使いましたが、その多くがマンフロットのコピー品か、従来のミニ三脚と一脚を組み合わせたような簡易式(国産)で、性能的にも見るべきものはありませんでした。今回、Leica Vario-Elmar 100-400mm用に、新鋭メーカーSIRUIのビデオ一脚P-204Sを試したところ、その機能と造りに感心しましたので報告したいと思います。下の写真はP-204SにLeica 100-400mmをセッティングした例。

5_2016062902064529b.jpg
SIRUIはビデオ一脚を数種ラインナップしていますが、P-204S(雲台付)はアルミ製のエントリーモデルになります。一見したところ、マンフロットのMVM500A(雲台付)クラスをコピーしたモデルに見えますが、チェックしてみるとまったく違うことがわかります。ひとことでいうと、大陸系メーカーによくある悪化コピーでなく、オリジナルアイデアや新機能を盛り込んだ改良発展型モデルです。

2_20160629022340efb.jpg
まず見た目や収納の仕方はよく似ていますが、広げた時の脚の長さがまったく違います。マンフロットのそれがパンと地面の傾斜への対応に限られており、自立させるには心もとないサイズであることと比べると、大きいだけに安定感が増しており自立性がまずまず確保されています。加えて剛性感もあり作りも精妙です。残念ながら昨今の国産品では太刀打ちできません。

3_20160629022917f7d.jpg
セパレートでも使えるよう工夫されており、石突きや三脚座が付属しています。特筆すべきはミニ三脚と一脚とのジョイント方法。通常の製品はW3/8ボルトで連結するようになっていますが、SIRUIはしっかりしたカップリングで緊結するようになっています。これには驚きました。この手の一脚は接合部分のボルトが緩んでグラグラになることがよくありますが、大径のカップリング(石突きブルーの部分)でつなぐことで緩みが出ないように考えたのですね。剛性感も充分です。※残念ながらカップリングの素材がアルミ同士のため固着し、外すのに一苦労。老鋪のマンフロットなら、必ず片側を鉄か真鍮にしたはず、ここらにものづくりの歴史を感じます。

4_201606290239131d3.jpg
一脚に合わせ、同じくSIRUI製の小型ビデオ雲台VA-5も購入しました。自重600gと軽量ながらカウンターバランス内蔵です。耐荷重3kgですので、二強の400mmズームクラスなら問題ないでしょう。大口径ズームには役不足ですね。アルカスイス互換なので、オリンパスのサンヨンなら、アダプターなしで取付できます。鳥見で試用したところ、パンは良かったもののティルトにややスムーズさを感じませんでした。当たりがついていないこともありますが、ボディとレンズ(G7+Leica400mm)が軽量であることも原因かと。ある程度の自重がある方がフリクションは少ないですね。

6_20160629025745e9e.jpg
ビデオ一脚なので三脚部のボールレベラー部分でパンが可能です。しかしロックさせると当然パンができなくなります。P-204Sはグリップ下部にロックナット(ブル-色)があり、緩めるとスムーズなパンが可能になります。雲台でもいいのでしょうが、一脚専用ティルト雲台やカメラ直付にも対応できる仕組みです。ここまでやるかというぐらいメーカーの心意気を感じます。昔日、活力にあふれていた頃の日本メーカーを思い出します。

8_201606290308254dd.jpg
単体で1.8万円(アルミ製)、雲台セットで3万円ですが、精密研削された仕上げはナイス。まぁ細かくいうとロックナットはジッツオよりしょぼいです(笑) 頑丈に作られているので、雲台さえ吟味すれば大口径超望遠にも対応できると思います。カーボン化してもそれほど軽量化が見込めませんので、リーズナブルなアルミ製が正解かと思います。三脚を持ち込みにくい場所にはお薦めの一品。
関連記事

0 Comments

Add your comment