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天正遣欧使節が見たルネサンス

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先日、神戸市立博物館で開催されている「遥かなるルネサンス/天正遣欧少年使節がたどったイタリア」展を鑑賞してきました。若い頃、角川新書「天正少年使節」を読んで、少年たちの数奇な運命に感じ入り、その後塩野七生女史の地中海世界物にどっぷり浸かったこともあったりして、この展示は楽しみにしていました。目玉は2014年に北イタリアで発見された伊東マンショの肖像画~巨匠ティントレットの息子ドミニコが描いたとされる作品です。400年前の侍を描いたリアル肖像画って、これしか現存していないのではないでしょうか。これを見ずして歴史好きとはいえません(ちょっと言い過ぎかも)。

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使節団の足跡を辿りながら当時のルネサンス文化を紹介するという展示内容は充実しており見ごたえがありました。はるばる極東からキリスト教世界へ訪れた使節団は、国を挙げて歓待されたそうです。足掛け9年かけた大旅行の末、帰ってきた彼らを待っていたのは、バテレン追放、禁教という過酷な運命でした。

●伊東マンショ(主席正使) 大友宗麟の名代。宗麟の血縁。日向国主伊東義祐の孫。後年、司祭に叙階される。1612年長崎で死去。
● 千々石ミゲル(正使) 大村純忠の名代。純忠の甥で有馬晴信の従兄弟。後に棄教。
●中浦ジュリアン(副使) 後年、司祭に叙階。1633年、長崎で穴づりによって殉教。2007年に福者に列せられる。
●原マルティノ(副使)後年、司祭に叙階。1629年、追放先のマカオで死去。

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キリシタン大名大友宗麟の名代(遠縁)、伊東マンショ(本名祐益)の肖像。四百年前の絵画とは思えないほど状態は良好でした。マンショの年齢はこのとき16歳前後でしょうか。現代でいうところのイケメンですね。青年の多感な内面を感じ取れる画家の精緻な筆使いには感心します。すっきり通った鼻筋に知性と意志、はんなりとした眉に育ちの良さを感じますが、少し斜視気味に描かれたことで、微妙に目線が外れており、青年のシャイな気分も表現しているような。久しぶりにしみじみ絵画を鑑賞しました。素晴らしい作品でした。
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2 Comments

panoramahead  

天正遣欧使節には、僕もすごく興味があるんです。
近々神戸に出張するので、これは必見ですね。元花鳥園も行きたいし
異人館街も行きたい。仕事はどうでもいい!

2017/06/05 (Mon) 14:20 | EDIT | REPLY |   

monopod  

To panoramaheadさん

過ぎし遠き過去に思いを馳せる~ロマンですよね^^
そろそろ終わりなのでお早めにどうぞ。

2017/06/05 (Mon) 21:21 | EDIT | REPLY |   

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