沈んだ古代都市 フェスティバルゲート

新世界の南には一時耳目を集めたフェスティバルゲートがあります。現在は閉業していますが通り抜けできるのでちょっくら覗いてきました。この施設は1997年に開業した都市型立体遊園地で、海底に沈んだ古代都市をイメージした環境作りは非常にユニークです。初年度入場者数が831万人と大いに賑わいを見せましたが、しかしその後徐々に沈没、2007年には閉業のやむなきに至り、よくあるリゾート失敗事例の一つになりました。
大阪市の土地信託事業ですが赤字は膨大、行政は行政本来の責務に力を注ぐべきであるという教訓が活かされない典型です。将来改築が計画されているようですが、この施設を再利用するのは大変でしょうね。でも非日常的な造形だけに、被写体としては大いに魅力的です。湿った夕闇に溶け込みつつある異空間に身を置くと、レイ・ブラッドベリの短編に出てくるような妖しい雰囲気で、ちと鬼気迫るものがありました。




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