
ファーストインプレッションは雨の降る街角となりました。傘をさしつつ小脇に荷物を抱え、カメラはポケットから出し入れしながら片手スナップを繰り返すという最悪のシチュエーションでしたが、GRDの持ちやすさはやはり大きな武器でした。小型軽量だけなら他社にも魅力的な機種がありますが、GRDには万人が認めるフォールディングの良さがあります。私は手が大きい方なので、小さいだけのカメラは却って持ちにくいのですが、GRDのグリップの形状と吸い付くような素材は素晴らしいの一言。浮気をしてもまたGRDへ帰ってくるのは、この素晴らしいグリップと簡単マクロが大きな理由です。
高画質で評判の良かったGRD3と比較して、キープコンセプトのGRD4はあまり変わり映えしないのですが、その気になってじっくり観察すると、まず液晶モニタの品位と視認性の向上が挙げられます。これなら明るい日差しの下でも役立つでしょう。スイッチONからの起動性も向上、もたつき感がかなり改良されています。今回の目玉はパッシブAFの搭載でしょうか。初代からのユーザーですからこの復活はとても嬉しいですね。売りの一気押しがますます実用的になりました。
同じく売りの一つが手ブレ防止の導入ですが、今回のインプレではレンズが明るいせいもあり、あまり有難味を感じませんでした。油断して片手で適当に撮るとぶれぶれ~2段も利かないような気がしますが、暗所や夜だと恩恵を受けるかもしれません。そういやぁCXでも効果低かったなぁ~ボソ。
使ってみて面白かったのが画像設定ブラケット。僕は古くからのPSユーザーなので、フィルター効果はすべてパソコン側です。カメラ側ではシーンごとにパラメータを変えることは現実的ではないため、画質設定はたいていデフォルトですが、「銀残し」には以前から興味を持っていたこともあり、今回初めて画像フィルターを使ってみました。標準設定もブラケットで残せるため、万一の時も安心というのも使った理由です。
先日からの作例は全て「銀残し」です。コントラストを少し調整している作例もありますが、概ねレタッチしなくてもそのまま使えました。PENTAXで話題になった「銀残し」ですが、PENTAXのそれはやや効果がオーバーで、個人的には破綻気味に思えました。RICOHのそれはなかなか渋いチューンです。光が変化してもうまく効果が追従しています。PCフィルタでも一枚ごとにパラメータは調整しないと、なかなか思うようには仕上がらないものです。以前からのモノクロと同じく、これは手軽に使えるフィルタです。
このシリーズはもう大して進歩しないだろうなと思っていたのですが、リコー開発陣やりますねぇ。今回のGRD4はキープコンセプトながらも、きっちりブラッシュアップ。個人的には高感度より好感度を評価したい方なので、まずは及第点をつけたいと思います。しかし値段高すぎ、ぼったくりだわ(笑)
Last Modified : 2020-04-10
Photoshopではレイヤーをプラスしてトーンの「彩度」を落とし、「オーバーレイ」モードにすると同じ効果がでます。映画の「プライベートライアン」なんか採用してますね・・
2度読ませて頂きました
解らずとも いいのです
fu--んの声 聞こえたでしょう(笑)
もう今や、昔の話になってしまいますが、印画紙の焼きなんかをやって
いた身分としましては、銀が残っていると感光が進む! 定着しろよ!
と不安になります^^;
ストリートスナップ好きには、現在最強かと存じます(^^)
温度を感じます。
冷たいはずなのに、なぜか煮えたぎる感もある。
ちょっと不思議な感覚です。
銀残し、何でしょう?
抽出してみた習作です。面白いですか(^^)
でも,これほど売れるとRICOHも強気になるでしょうね。(^^;)