
85mmという焦点域については、過去名玉Ai AF Nikkor 85mmF1.4も使ったことがあり、大口径中望遠ならではのボケ味を堪能したこともありますが、標準レンズと比較すると2〜3歩下がって撮るという距離感に馴染めず、常用レンズにはなりませんでした。とはいうもののボケ量に欠けるMFTを使っていると、もっとボケくれぇ症候群にならざるを得ません。NOCTICRON 42.5mmF1.2というナイスなレンズも用意されていますが、価格的につらいなぁと思っていた矢先、パナから魅力的な42.5mmが発売されました。

定番オリ製45mmF1.8と比較して、このレンズのアドバンテージは寄れるの一言につきます。0.11倍に対して0.2倍(換算0.4倍)ほとんどハーフマクロ的に使えるので、私の撮影スタイルからすると嬉しいですね。今回はGM1Sにもマッチするコンパクトな筐体ですので、付属のフードを使わず、エツミのドームフードをセッティングしました。▼以下作例、JPEG撮って出し。

パナ伝統の色乗りの良さ、オリとはひと味違います。

蟻さんもこの通り。たしかに寄れます、満足。

EXテレコン(180mm相当)を使うと使い勝手が広がります。

FFのような背景に溶け込むボケではありませんが、オブジェクトをかたどる素直で綺麗なボケです。

最短撮影距離31cm、ぎりぎり寄った一枚。ISはパナライカ45mmよりよく効きます。
MFTのメリットを活かせるコンパクト軽量な筐体です。プラボディのため高級感は不足するものの、以前よりシンプルでセンスよくまとまっています。色味とボケ味がよく、AFは充分高速ですが、DFD搭載ボディならもっと性能を引き出せると思います。寄れるので接写もOK。4518よりやや高額ながら、後発の強みが出たレンズです。
Last Modified : 2020-04-10