2015-12-16 (Wed)
00:42
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この日のお目当ては天平の至宝、四天王立像と十二神将。戒壇院で四天王を拝観して、次は新薬師寺へ向かいました。とぼとぼと小一時間歩き到着、意外とこじんまりお寺で「本当にここ?」 開基(創立者)は光明皇后または聖武天皇と伝えられ、創建時は七堂伽藍が建ち並ぶ大寺院だったそうですが、落雷による伽藍の焼失などがあり、平安時代以降規模が小さくなったそうです。

入母屋造りの本堂は貴重な奈良時代の建造物で、国宝に指定されています。静かな佇まいがいいですねぇ。

本堂左手の入り口から詣らせていただきました。

例によって堂内は撮影禁止、ネットから拝借しました。十二神将は薬師如来の守護神です。各神将がそれぞれ7千もの眷属夜叉を率いているそうな、昔の人の想像力には驚くばかりです。新薬師寺の十二神将は奈良時代の塑像で、最大最古とされており、11体が国宝に指定されています。一体のみ江戸時代の地震で損傷し、昭和の補作とか、残念ですねぇ。

傑作揃いの十二神将の中でも一際名高いのが伐折羅(バサラ)大将。怒髪天を衝き眼はらんらんと輝いています。手には金剛(ダイヤモンド)で拵えられた剣を携えています。あまりにも印象強いお姿であったため、いわゆるバサラ(傾奇者)の語源になったそうです。作者不明ということですが、その後の仏師たちに絶大な影響を与えたことは間違いありません。

境内では、盛りをすぎたものの、いまだ美しい紅葉が目を楽しませてくれました。萩が有名な寺ということなので、花盛りの頃にまた来てもいいかもしれません。★この項続く
Last Modified : 2018-08-28
No title * by yama3-blog
新薬師寺は懐かしいですネ!夏の暑い盛りで宿坊もあったのですが、古美術研究で十二神将のデッサンに通ったことがあります。四十年位前の話しですが・・その時のデッサンは見当たりませんが、薄暗い中に立っていた十二神将はとても素晴らしいと思っていたことを覚えています。
No title * by monopod
yamaさん、なんと40年も前にデッサンに通われていたのですか!
あのお堂の中で筆を動かしていたら、古代の芸術家と一体化するでしょうね、
素晴らしい経験だと思います。
あのお堂の中で筆を動かしていたら、古代の芸術家と一体化するでしょうね、
素晴らしい経験だと思います。
No title * by M2_pict
9月に地元の写真展“土門拳の古寺巡礼”を観てきたのですが、十二神将のカットもさすがでした。
私が本物を見るよりも良いかもって思いながら見てましたw
が、やっぱり本物を観たいって思い直しました。
私が本物を見るよりも良いかもって思いながら見てましたw
が、やっぱり本物を観たいって思い直しました。
No title * by monopod
M2_pictさん、写真のほうがリアルとか迫力とか、感じられるケースもありますが
こと国宝になるようなものは現物でないと、、、とおもいます^^
こと国宝になるようなものは現物でないと、、、とおもいます^^