
カメラマニアならバッグとストラップにはかなりのこだわりがあるはず。一日気持よくカメラと遊べるかどうかを左右するアイテムですね。ということで現在一番人気のあると思われるピークデザインのストラップを試してみました。
ピークデザインはキャプチャーと呼ばれるワンタッチ装着用のシステム装具を以前から販売していましたが、ストラップもなかなか優れものです。ベルト幅45mm、32mm、18mmの3種があり、今回試したのは望遠用に32mmのSLL-1、小型ミラーレス用にL-2、いずれもアンカーと呼ばれる細身ながら丈夫なコードでカメラと連結されます。

アンカーはアンカーリンク(エンプラ製)でストラップと結ばれます。これは嵌め込み式で慣れると簡単に片手で取り付け取り外しができます。それほどスマートな外観ではありませんが、非常にシンプルで確実な造りです。
アンカーはカメラ本体側の三角カンにひばり結びで取り付ければOK、取り外しも簡単です。へそ曲がりの私は古いコニカの金具を使ってます。脱着の利便性もさることながら、絡みがなくなり綺麗に収まるからです(オリの三角カンはねぇ〜ぼそ)

アンカーは製品に2本余分に付属していますので、カメラ2台に取り付けておけば、一本のストラップを使いまわしすることができます。現地でのボディ交換にも便利です。

他社製ストラップにも取り付けできるよう、アンカーとアンカーリンクのみのセットAL-2も販売されています。写真はアルティザン&アーティストのACAM-E25に取り付けたところ。お好みのストラップがクイックリリース式に変身できます。賢いアイデアです。

これは製品に付属してくるアルカスイス互換のプレート。コードを通すための孔が開いており、アイレットと底面の2ヶ所を用いて2点吊りが可能になります。三角環のみだとカメラがレンズ側に傾き安定しませんが、プレートを使うとレンズが下を向くため、安定したポジションになり体に沿います。スリングタイプとして使うのなら、これは重要なポイントです。
私は首に掛けることもあるのでプレートは使っていませんが、実は三脚用クイックシューとしてもナイスで私は評価しています。まずカメラボディとの固定に優れており緩みません。スクエアのためアダプターへの挿入方向を選ばず、ネジもしっかりしています。単品購入でもリーズナブルですので、小ぶりなアルカプレートを探している人にはおすすめ。

総論としてストラップとしての出来は価格も含めナイスです。スリングストラップの先駆けブラックラピッドは、連結金具がストラップに固定されていないため、速写性に優れるというメリットがありますが、腰部分でブラブラして不安定とか、三脚ネジが外れる不安という欠点があります。その点ピークデザインは安定性に問題はありませんし、首掛けにもスリングにも対応できます。システマチックで使い回しも効きます。速写性という点でも、滑りの良い生地を使っているので、さっと撮影ポジションがとれます。長さ調整がとても簡単というのも大きなメリットです。
ということで欠点がないようですが、細身18mmのL-2にはやや難あり。体の大きな外人向けのためか、日本人にはスリング式とはいえ少し長すぎ。しかも薄い素材のため、細い18mm幅では時折絡んで収まりが悪くなることも。デザイン的にはカジュアルなファッション性に乏しいとか、アンカーリンク周りがすっきりしていないことを嫌う人もいるでしょう。
私の使い方では現状A&AのACAM-E25に勝るものはありません。長さ調整が抜群に早く、しかも緩まないという構造と、25mmというミラーレスには絶妙な幅、当分メインのストラップとして使い続けることになります。しかしE-M1と40−150mmF2.8との組み合わせは、ヘタレの私には結構重いので、SLL-1を使う予定です。すでにフィールドに持ち出しましたが、使い勝手に問題はなくバッチリ。この手の製品としては配慮が行き届いており二重丸。
Last Modified : 2017-01-17
私は昔からOP/TECH USAを好んで使っております。
ばけぺんやKiev 88など、重い中判を使うことが多かったからでしょうか。
最近はマイクロフォーサーズのカメラもOP/TECH USAです。
でも、Peak Designもよさそうだなあ。^^
18mm幅は片側のみでシンプルですよ。
分離システムが便利ですが、最近は新しいシステムストラップが
出てきているので、さすがに古くなってきましたねぇ。
便利ですよね~、これ♪
Slideはプレートがついててお得ですね!
次はこれにしようかな・・・
長さ調整はA&Aのイージースライダーような感じだと思うんですが、左右両方出来るようになってるんでしょうか?