2016-06-09 (Thu)
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コンデジ最強マクロTG-4用のフラッシュディフューザーFD-1が発売され、ネットでは好評のようです。LEDライトガイドLG-1を使っておりましたが、光量が足りない、ON-OFFが面倒、ふとしたはずみによく外れるなど、優れアイテムながら今ひとつ使い勝手が悪く、愛用には至りませんでした。今回のFD-1も様子を見ていたのですが、敬愛する海野氏も重宝しているようなので、先日購入しました。試用したところよい結果をえられたので、レポートします。

LEDライトガイドLG-1は嵌め合い部分がゆるく、ポケットやかばんの中ですぐカメラから外れて困ったのですが、今回のFD-1はまずまずしっかり固定できます。LG-1よりかなり大きいため、かさばりますが、光の周り具合も検討した結果でしょうから、仕方ありません。

フラッシュON-OFFを比較。このような状況ではLG-1では光量が不足するため、フラッシュの出番。

接写でフラッシュを焚くと背景が落ちる(右)ので、使い分けが必要ですね。

逆光シーンに使うとバッチリです。

TG-4でもマクロはワーキングディスタンスをとれないので、被写体に覆いかぶさることになります。当然光が遮られますので補助光の出番ですが、このFD-1なら手軽に好結果がえられます。TG-4はストロボ調光できる賢いデジカメなので、事前にテスト発光して、少しアンダー気味にセッティングしておくとテカリを抑えられます。

虫相手にはFD-1は威力を発揮します。

かなり暗い所でしたが、まずまずかな。画質的に大センサー機と比較できるものではありませんが、なにより手軽にスナップできるところがTG4+FD-1のいいところです。

発光しなくてもよいケースですが、ちょっと焚くと発色が良くなります。発光部からディフューザーへうまく光を回してくる仕組みは、簡単ながらよく考えられています。シビアにチェックすると、全周均等に発光せず偏りが見られますが、自然の被写体相手なら特に気になりません。充分使えます。FD-1のおかげで、この夏はTG-4の出番が多くなりそうです。
TG-4には調光可能なフラッシュとLEDが装備されており、リングライトアダプターとしてLG-1、FD-1も用意されています。加えてワイヤレストリガーの機能も装備されているので、外部フラッシュと組み合わせてのFP発光が可能です。これだけ補助光が充実、システム化されているのはTG-4だけだと思います。願わくば次期TG-5には、センサーの大型化と液晶のティルト化をぜひぜひお願いしたいものです。
Last Modified : 2020-04-10