2017-12-09 (Sat)
18:53
✎

「大阪くらしの今昔館」の帰り道、以前から一度訪れてみたかった「大阪市立東洋陶磁美術館」へ足を向けました。 住友グループから寄贈された安宅コレクションを核とした美術館で、国宝 2件、重文13件を含む約4000点が収蔵されているとか。建物としては目立たないデザイン(日建設計)ですが、落ち着いた外観で中之島の雰囲気とは調和しているように思えました。今回の企画展示は「世界を魅了した中国陶器」で入場料は900円、意外とリーズナブルでした。

館内の雰囲気は非常に良かったです。シンプルな空間構成ながら、陶磁器コレクションを美しくかつゆっくりしっかり鑑賞させるということにこだわった設計に思えました。この美術館で驚いたのは写真撮影OK(フラッシュは不可)ということ。これは素晴らしいことで今後こういった撮影に寛容な美術館が増えることを望みます。まぁ不心得者も多いので一概には言えませんが。

館内は上下に別れた三層構造で、テーマごとに展示されています

室内は暗いですが、展示照明は充分な明るさで作品を十二分に鑑賞できます

陶磁器は見やすい高さに展示されており、鑑賞への配慮が伺えます

国宝「飛青磁 花生」素晴らしいの一言
撮影OKということで、皆さん本格的な一眼デジからスマホまで使って、お気に入りの作品を撮られていました。高麗・朝鮮時代の朝鮮陶磁、中国陶磁が中心ですが日本陶磁室もあります。今回、目から鱗だったのは唐三彩の本物をじっくり見ることができたこと。唐三彩風の生活陶器しか知らなかったので「どこがええのやろ?」と思っていたのですが、本物は深みのある色合いで実に素晴らしかったです、眼福。また機会があれば行ってみたいですね。
Last Modified : 2018-08-28
こういうふうに、何処の美術館も撮影可にしてほしいですね。
それに加えて、老人大幅割引をしてもらいたいものです。