2017-12-28 (Thu)
18:46
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マイクロフォーサーズの標準単焦点については、2514から始まって2518、2514と使ってきました。そのいずれもが世評通りナイスなレンズでしたが、最新の25mmF1.2PROについてはちょっとやりすぎの感があります。あまりにもレンズ構成枚数が多いためにT値が1.7とハイスピードレンズにはふさわしくない残念な仕様。高性能故にフィルター径62mm、重量410gとマイクロフォーサーズとしては大柄でボディを選びます。
そこで先日購入したDMC-G8に合わせるべく、新顔のSIGMA 30mm F1.4をチョイスしました。2518や2514でも良いのですが、2512とボケ量がほぼ匹敵するといわれる3014を試してみたかったからです。サイズ的には2512のフィルター径62mm重量410gと比較すると、フィルター径52mm重量265gとひとまわりコンパクトで楽ちん。

精緻な作り込みのE-M1markIIには、やはり純正PROレンズ2512がピッタリですが、どこかゆるい感じのG8にはシンプルで飾り気のないシグマのコンテンポラリーがよく似合います。G8自体E-M1markIIよりやや小さく軽量なので、3014との組み合わせは取り回しがよく、持ち出す機会が増えそうです。▼以下作例はすべてJPEG撮って出し。絞ると切れるレンズですが、今回はすべて開放で撮っています。ボディはDMC-G8

開放では平凡な写り。風景なら2段は絞りたい。AFは開放時でも俊足。F1.4 1/16000

アウトフォーカスさせてみた。口径食はまずまずかな。F1.4

当たり前だが、マイクロフォーサーズでも暈けるように撮ると十分暈ける(笑) F1.4 1/4000

換算0.28倍とかなり寄れるので使い勝手はいい。開放では甘くシベに少しハロが出ている。マクロ域では絞ったほうが無難。F1.4

切れは感じられないが、軟調好みなワタシには十分かな。F1.4 1/125

60mmと少し長い焦点距離なので、ディティールを切り取るときは扱いやすい。F1.4 1/1600

デジタル時代でもハイスピードレンズは有効。ISO耐性の低いマイクロフォーサーズには大口径の有り難み多し。
実売価格3万円代のレンズですから、開放から解像感バリバリを望めませんが、それなりに大口径単焦点の雰囲気を享受できます。画質的にはLeica2514が一枚上手ですが、このレンズの面白いのはAPS-C用の転用というところ。光量落ちなど四隅の画質低下は感じません。焦点距離が30mmとちょっと望遠気味になっているので、25mmと比較すると間合いが取りにくいですが、中望遠が好きな人なら苦もなく使いこなされるでしょう。
実はシグマのレンズを試すのは十年ぶりになります。その昔のシグマレンズは純正と比較するとかなり色乗りが悪く、ワタシ的には全く好みではありませんでしたが。しかし昨今は世評通り高画質化が図られており、このレンズも安価ながらまずまずの演色で悪くありませんでした。マイクロフォーサーズは純正でいいレンズが揃っているので、このレンズでなければだめというわけでありませんが、ふわっとした開放画質は捨てがたいと思います。個人的にはモノクロで使ってみたいですね。
Last Modified : 2020-04-10
No title * by monopod
M2_pict三、御意~
どうしてもお下がり感を感じますよね。
ちょっと高くなってもいいからMFTマウント専用を出して欲しいです^^
どうしてもお下がり感を感じますよね。
ちょっと高くなってもいいからMFTマウント専用を出して欲しいです^^
このG8との組み合わせにはそれを感じるところです。
ただ、シグマのマイクロ用レンズはAPS-Cのお下がり感を強く感じるのが残念なところ。出してくれるだけでもありがたいのですが、結果として1本も持っていないのが現実という気がします。
安くてパフォーマンスも良いので売れて欲しいのですけど。