2017-12-30 (Sat)
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高画質高機能化に伴いシステムが肥大化しつつあるマイクロフォーサーズですが、それでもE-PL8のようなコンパクトな機材は他のマウントでは得難いです。E-PL8には小型の単焦点レンズがマッチしますが、30mm F3.5 Macroとの組み合わせをまだ試していなかったことを思い出し、先日テストしてみました。
マイクロフォーサーズには四本のマクロレンズがありますが、この30mm F3.5は128gと群を抜いて軽量コンパクトなのでPENとの相性はすこぶるいいです。精緻な作り込み感こそありませんが、光学機器らしい雰囲気を醸しているのはオリンパスデザイナー陣の巧みさです。ワーキングディスタンスが極端に短いので、ガード兼用でエツミのフジツボ型フードを装着しています。▼作例はすべてJPEG撮って出し

開放からよく解像します。F3.5 1/60sec

2万円台で買える安いレンズですが描写に不満なし。F3.5 1/60sec

開放です。本当は2段は絞りたいところ。F3.5 1/80sec

低光量のマクロ域はE-PL8ではちと厳しいかな。F3.5 1/60sec ISO1600

下手なので微ブレ(汗)。ボケ味は悪くありません。F3.5 1/20sec ISO1600<

ビギナーには扱いやすい焦点距離です。F3.5 1/60sec ISO1000<

レンズが当たるほど寄れます(笑)
定評のあるレンズなので、E-PL8との組み合わせでも特に気になるところはありませんでした。ただしE-PL8のISは2軸式なので、マクロに有効とされる5軸式には引けを取るため、光量の少ないところでは手振れに注意する必要があります。このレンズの売りは換算2.5倍という強力なマクロ性能ですが、ワーキングディスタンスが95mm(レンズ先端から14mm)と極端に短いため、その性能を活用できるシーンは少ないです。実用的には換算2倍あれば十分でしょう。
軽量コンパクト、かつAFが快速であるということがこのレンズのいいところです。パナ機と組み合わせるのであれば、2/3段明るく、ISを内蔵したLUMIX30mmF2.8の方がよい選択かも。このところ機材の高級化高額化がどんどん進んでいるので、このような小さくて安価高性能な古き良き?マイクロフォーサーズレンズを見るとホッとします(笑)
Last Modified : 2020-04-10
今年も大いに楽しませていただきました。
佳い新年をお迎えください。