2018-09-14 (Fri)
23:01
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ノートパソコンのトップブランドといえばAppleのMacBook、WindowsではThinkPadが双璧でしょう。常に先進のオピニオンリーダーであるMacBook、巨人IBMが開発し日本人が手塩にかけてきたThinkPad、そのいずれもをかなり使い込みましたが、キーボードフェッチなので個人的にはThinkPadに思い入れが強いです。さて以前より一度Windowsタブレットを使ってみたいと思っていたところ、ちょっとしたきっかけでThinkPad X1 Tablet(2016)を購入することになったので、レビューします。※旧モデルですいません。

グロス液晶なので動画や写真は本当にキレイで、安物のAndroidタブレットより断然高画質です。アスペクト比が3:2なので、よくある19:6画面より縦方向に余裕があって作業や閲覧がしやすいです。CPUがCore m5-6Y57と省エネ優先の仕様だったので、処理能力にやや危惧がありましたが、メモリ8GB+SSD256GBと潤沢かつ高速だったこともあり、PhoitoShopのちょっとした作業程度なら余裕のよっちゃんで全く問題ありませんでした。

私がレノボが好きな大きな理由がこのキーボードです。英文配列がBTOで選べるということもありますが、なにより打ちやすさが他社より圧倒的です。縦横確保されたフルキーピッチ、十分なキーストローク、オーソドックスなキー配列。この伝統はおそらくIBMがタイプライターメーカー出身であったことが大きいのでしょう。加えてThinPadを開発改良し続けてきたIBM大和事業所(現在のノボ・ジャパン大和事業所)の功績でしょう。
このタブレットについては小型化のため一部のキーにしわ寄せがあったり、薄型化のためにタッチ感が若干損なわれていますが、それでも2in1としては出色です。赤いトラックポイントについてはマウス派の私には不要ですが、それでもたまに役立つこともありますし、なによりThinkPadのアイデンティティなので否定しません(笑)
総論としてはタブレットとして見る限り、指先タッチが前提で専用設計されたiPadやAndroidとは、マルチタッチ液晶であっても使い勝手で叶いません。デスクトップ用に開発されたWindowsの限界ですね。しかし一度マウスやキーボードを装備して、ビジネスソフトを使うとなると、Windowsタブレットの独壇場、十分に存在理由があると思いました。個人的感想で言えばサーフェスより上かな。
Last Modified : 2018-09-21