2019-04-19 (Fri)
18:25
✎

GRといえばやはりモノクロというイメージが強いようでネットでの作例を見ても極めてモノクロが多い。GRの影響からか昨今は各社ともモノクロエフェクトに力を入れており、オリンパスのラフモノクロやパナのL.モノクロームなど、見るべきものがある。私もGRD時代からモノクロを愛用しており、GR IIIのモノクロエフェクト(イメージコントロール)を検証してみた。作例はハイコントラスト白黒。※画像はすべてJPEG撮って出しリサイズのみ

モノクロエフェクトは4種ある。左からモノトーン、ソフトモノトーン、ハードモノトーン、ハイコントラスト白黒。ソフトモノトーンは昭和風のゆるいプリント調のエフェクトだが使い所が難しい。できうるものならばパナのL.モノクロームのような豊かな階調と深み、立体感を感じさせるエフェクトも開発してほしかった。
ハイコントラスト白黒は以前から人気のあるエフェクトで、ノイズを付加すると森山大道を彷彿させる暴力的なイメージとなる。ハードモノトーンは新しく加わったエフェクトで、ハイコントラスト白黒より階調を保持しつつ空などはぐんと落とす印象的かつ使いやすいエフェクト。大いに気に入りました。従来あった色温度を変えられる白黒(TE)はなくなった。温黒調、冷黒調が欲しければカスタムで作れということらしい。ちょっと整理し過ぎではないか。

ハイコントラスト白黒。GRD時代からの定番エフェクト。TRI-Xという言葉もだんだん忘れられていく、しみじみ。

ハードモノトーン。このようにディティールをきっちり見せたい被写体には合っていて使いやすいと思う。

ハイコントラスト白黒。ボケ味が被写体のシャープ感を引き立てている。小さいセンサーでは吐けない絵。

28mm広角は背景を整理しにくいが、ハイコントラスト白黒は簡単に画面をまとめ引き算を実現する。

ハイコントラスト白黒。周辺光量を補正していないので見事に空が落ちた。許せない人もいるだろうが私は好きだ。

本来は大都市の街角スナップが似合うカメラだが、近所でお茶を濁した(汗) 近い内に都心に持ち出してみよう。色々不満はあるが、それだけ期待も大きいということ。何より素晴らしいのが0.8秒爆速起動レスポンス、これだけでも撮る気にさせてくれる。とりあえず28mm域はこいつでいいと思う。
Last Modified : 2020-04-10
GRⅡにもハ-ドモノクロってありますか?