2019-06-13 (Thu)
18:08
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先日、兵庫県立美術館で開催されている「印象派からその先へ-世界に誇る吉野石膏コレクション」へ家人と出かけた。自分は印象派にはそれほど興味はないが、それでも見るたびに新しい発見があったりして面白い。吉野石膏コレクションはルノワール、モネ、ピサロ、シャガールなど印象派の中心をなす画家の作品を中心に、バルビゾン派から20世紀初頭のフォーヴィスムやキュビスム、さらにエコール・ド・パリまでを網羅する国内屈指のコレクションとして注目を集めているとのこと。

作品それぞれのキャプションボードでは、画家たちの関わり合いや画風の変遷といったものをわかりやすく解説してあって、なかなか読みごたえがあった。担当した学芸員の力量だろう。印象派画家としてはシスレーが多かったことが興味深い。※写真は産経フォトから拝借

若き日のゴッホも一点あった。個人的にはお気に入りのコローを見ることができたし、改めてピカソの凄さを実感。天才セザンヌはもちろんヴラマンクもよかった。圧巻はシャガール!小品しか見たことがなかったので、たくさんの大きな作品を時系列で見られることができてプチ感激した。

鑑賞後は第2展示棟に先日オープンしたばかりのAndo Galleryへ移動。神戸とはゆかりの深い安藤忠雄氏の作品模型を集め足跡を辿るギャラリーである。3階建てで安藤さん自らが設計、費用約5億2000万円も負担して県に寄贈したとか(入場無料)。若き日の氏が神戸北野で商業施設を作っていた頃からのリアルタイムファンなので、これは嬉しい施設だ。当日は若い女性が多かった。設計家の卵たちなのだろう。彼女たちの真剣な眼差しを見ていたら、氏のカリスマ的美的センス、建築哲学に触れて何かを得ることができればいいなって思ったりした。野獣派の家人は退屈だったみたい(汗)
Last Modified : 2019-06-13
Ando Galleryを観たいですね。
彼の設計した建築物は大いに興味があります。
当地には彼の作品はなく、丹下と黒川のものが多いです。