B級ライフログ

これからも無駄に生きていこう

TOP >  双眼鏡・スコープ >  低倍率広角双眼鏡登場!Kowa BDII32-6.5XD

低倍率広角双眼鏡登場!Kowa BDII32-6.5XD

235370_nbigmini_kowaBD_04.jpg
久方ぶりの双眼鏡ネタ。このところカメラを持たずに双眼鏡をお供に鳥見に出かけている。恥ずかしながら双眼鏡はカメラほど使い込んでいないせいもあって、飛び回る野鳥たちの導入にもたつくことが多い。家人(=ツァイスの鬼)は僕よりずっと上手なので悔しい。そこで下手っぴでも観察対象の導入が容易な低倍率広角双眼鏡を購入することにした。

050720.jpg
選んだ機種はコーワのBDII32-6.5XD。昨年発売されたばかりの新鋭機だ。このクラスで6.5倍というのは、入門用の小型双眼鏡を除くと貴重な存在でオンリーワンだ。見掛視界は65°で十二分。広角といえば見掛視界70°を誇るニコンの名機8X30E2も候補になる。しかし昔しばらく使ったときの印象は、見口が折り返しゴムということに加え、アイポイントが短いレガシー仕様で眼鏡の僕には辛い。防水でないこともアウトドアではウィークポイント。あとBDII32-6.5XDは最短合焦距離が1.5mと素晴らしく短いので、昆虫や野草観察にも使える。

050720_1.jpg
コーワ機はこれで4台目になる。過去これはダメだという双眼鏡やスコープには出会ったことがない。デザインはちょっともっさりしているが、手堅いものづくりをしていると思う。BDII32-6.5はマグネシム樹脂筐体にラバーコートで仕上げられている。色はネーチャー系というよりカビっぽい緑だからセンスは褒められない。しかい持ち心地はさらりとしたフィーリングで悪くない。左のコーワ機は長らく愛用していたBD25-8GR、25mmという小さい対物レンズだがとても明るくシャープで、ライカのトリノビットより見え味はいい。こいつは家人の予備機として余生を送ることになった。

050720_2.jpg
ツァイスのConquest 8x30 T*と並べたところ。対物レンズは32mmだから、ちょっと寸詰まり感がある。これはこれでスタイニーで個性的かな。さてツァイスの双眼鏡は大体がハッとするほど明るくコントラストが高い。BDII32-6.5はひとみ径が4.9mmと大きいから明るさは素晴らしいが、コントラストはフラットでメリハリ感はない。コーティングのチューニングだろうか。鳥見用なので昔から周辺は気にしていないが、EDレンズの恩恵で色収差は少ないと思う。

さて対物レンズから内部除くと内部の迷光対策には段違いの差があった。迷光対策の作り、鏡筒内の塗装など、同じ中級クラスでもやはりツァイスだ。正直、BDII32-6.5XDはがっくりするレベル。もっともモナーククラスと似たようなものだが。

050720_3.jpg
見口をツァイスのConquest HD 10x32と比較してみた。Conquest HDは中級機ながら最新のトレンドを取り入れており、ツァイスブランドにも関わらず優れたコストバリューで定評のある機種だ。最新設計のBDII32-6.5の接眼レンズは十分に大きいが、Conquest HDの接眼レンズの大きさには感心する。

まだそれほど使い込んでいないが、野鳥を素早く視野に導入する目標は達成できた。肉眼より明るいような見え味、十分な視界、コンパクトな筐体はナイスだ(ちょっと野暮ったいが)。欠点もある。強い逆光下ではフレアが視界の下部に出る。コントラストもかなり低下する。目の当て方を工夫するとフレアが軽減するが、やはり弱点ではある。やはり鏡胴内の迷光対策がプアーということだろう。ここらを解決したければ金を出せということなのだろうが、筐体内を艶消し塗装するだけでも大分変わると思うのだが。

050720_4.jpg
ストラップは純正ではなく、お気に入りのアルティザン・アンド・アーティストのイージスライダーを装着してみた。指一本で長さを変えられるのでとても便利だ。しばらくこのBDII32-6.5をメインで使っていくことになるが、さて組み合わせる高倍率機(水鳥用)をどうしようか。といいつつ出物に出会ったので思わず注文してしまった。この件はまた後日にでも。
関連記事

Last Modified : 2020-05-07

Comment







管理者にだけ表示を許可