2020-05-13 (Wed)
18:17
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先日、防湿庫に保管してある双眼鏡の一つが、いわゆるブルーム現象でゴム部分が白くなっていた。原因はゴム配合剤の粉ふき現象で、製法上の理由によるものであるから、ある程度は避けられない現象らしい。アルコール類で拭き取ることも可能らしいが、下手に溶剤を使うと悲惨なことになるので、クリーニング方法を調べてみた。いくつか効果的な用材があったが、今回は評判がよく、安価少量ですぐ入手できる呉工業製クレポリメイトを購入して試してみることにした。こいつはシリコン系の保護艶出し剤で、特にブルーミング用というわけでない。

使ってみたのはこの双眼鏡。ご覧の通り、ピント合わせリングと右接眼レンズの視度調整リングの溝部分が見事に白化している。全体的に少しやつれ感も出ている。そこでクレポリメイトを綿棒に含ませ溝部分をクリーニングしてみた。その後布切れにも含ませ、全体を軽く拭き上げてみた。クレポリメイトには艶あり(クリア)と艶なし(ナチュラル)があるが、今回は光学機器なのでナチュラルを試している。

効果はご覧の通り、一挙に購入時のときのような外観を取り戻すことができた。今回は双眼鏡で試してみたが、もちろんカメラにも効果はあると思う。元々は車のダッシュボードなどの艶出しに使うことが多いらしいが、カメラや双眼鏡にも使えることが実証できた。お手頃な価格なので悩んでいいる人にはおすすめの一品。
Last Modified : 2020-10-27
Re: M2pictさん * by monopod
加水分解嫌ですねぇ。僕も雲台で苦い経験があります。ネットで住友スリーエム(3M)の業務用クリーナー「シャープシューター」が効くという記事がありました。詳しくは以下で。
https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/column/stapablog/649020.html
https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/column/stapablog/649020.html
ゴム関連のメンテナンスはいろいろあって悩みどころで、
結構ケースバイケースでやっています。
木工用ボンドのパック式も時間はかかりますが効果的な場合も。
薬用ミューズのウェットクロスが良いというのも少し前に流れていました。
加水分解に効く方法があれば最高なんですけどね。