2020-05-17 (Sun)
18:33
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我が家のスタンダード焼酎はながらく三和酒類の「いいちこ」で、麦らしい癖のなさ、呑みやすさがその理由。「下町のナポレオン」という昭和なキャッチフレーズや、大分方言の「いいちこ(=いいですよ)」というネーミングも面白くて好きだ。他の焼酎と比較する標準原器として、長らく親しんでいたのだが、去年小料理屋でたまたま呑んだ「黒霧島」をいきなり気に入ってしまった。昔試飲したときはそれほど美味いと思わなかったのだが、毎晩焼酎を呑んでいるうちに口が肥え嗜好が変化したのだろう。その味を一言で評価するなら、芋臭さを抑えつつも芋らしい風味をしっかり感じられるという絶妙なチューニングにあるいうところか。
麦焼酎の優等生「琥珀のよかいち」と飲み比べてみた。「黒霧島」はロック、お湯割りなんでもいけるが、「琥珀のよかいち」はお湯割りに向かない気がする。ストレートだとアルコールの刺激感が気になるし、水割だと味わいが薄れる。全方位的に黒霧島が上。芋、麦、米それぞれに良さはあるけれど、美味いモノ同士で比べると、やはり芋がいいかな。
「黒霧島」のバージョン違い「茜霧島」を試してみた。オレンジ芋「タマアカネ」が原料に芋の花酵母で使用したという一品。少し甘くフルーティーな香りはなかなかいい感じ。「黒霧島」の延長線上だが、芋らしい風味はスポイルされている。やはり味わいは「黒霧島」が上だと思う。以前呑んだ「白霧島」のほうが好みかも。
最後に「黒霧島」の20周年記念バーション「黒霧島EX」も試してみた。グレードアップ版ということでまろやかな風味を感じるが、僕の好みでは味も含めて無印「黒霧島」に軍配が上がる。毎晩の晩酌だと手頃な価格ということも大事だし、「黒霧島」は定番中の定番だから何処でも入手できる。ということで我が家ではこの春から「黒霧島」がスタンダード焼酎になった。もっともこれからも浮気はどんどんするつもり(笑)
Last Modified : 2020-05-17