2020-07-24 (Fri)
15:51
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取説ではない鳥説である(笑) 面白いタイトルに惹かれて読んでみた。バードウォッチング入門書は数あるが、この本は一味違う切り口で、初心者はもちろん自称中級バーダーの僕にも改めて参考になる記述があり、けっこう感心した。例えば
・スコープにすぐ鳥を入れるコツ
・双眼鏡の上げ下げはゆっくりと
・音のしない服装で出かけよう
・迷彩で大きく動くより派手な服で小さく動く
などなど…
頭でわかっていてもなかなか実行できないイラチの僕には耳が痛いことばかり。マナーについてもかなりのページが割かれている。撮り鉄と同じような恥ずかしい行為の実例が挙げられており、いちいち頷けた。大砲を担いで出没するバーダーには耳が痛いことだろう。固い記事だけではなく、同定しにくい鳥の見分け方など、大いに参考になる比較写真と記事もある。
著者は日本初の日本初のプロのバードウォッチャーとか。カメラの年季も入っているプロなので作例も見応えがある。キャッチコピーに「読めば探鳥力&撮影力がぐんとアップ云々」とあるが、このコピーに嘘はないと思う。ただ鳥見より機材志向のマニアには、ちょっと向いていないかもしれない。いずれにせよいい本だ。Amazonで 「鳥説」を読む
Last Modified : 2020-07-24