2020-09-21 (Mon)
18:12
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先日、調べ物があってヤフオクを覗いていたら「 懐かしの神戸市電 ボンネットバス(くすのき)セット」というミニカーが出品されていた。僕は神戸市民だし、小さい頃を思い出して、つい懐かしさのあまり落札してしまった。神戸市電70周年を企画して神戸市交通局と模型メーカーのハセガワがタイアップして、販売したものらしい。調べてみたらいくつかカラーバリエーションがあるようで、僕が購入したものは昭和8年初めて全国で初めてグリーンに塗装された市電と、昭和28年導入のくすのき号(白と緑の菊水カラー)のセットだ。

ミニカーといってもチョロQのようなものだからかなりデフォルメされているが、往時の雰囲気をそれなりに再現している。神戸の市電はその初期から先進的でスマートだったことから「東洋一の神戸市電」と呼ばれていたらしい。実際、昔見た大阪や京都の市電は垢抜けていなくてずいぶん不細工に見えた記憶がある(ごめん)。

ただ僕の記憶では、上写真のように車体の上下が濃淡二色に塗り分けられていた。当時としてはずいぶんおしゃれでロマンスカーと呼ばれてもてはやされたらしい。落札したミニカーは緑一色塗りなので僕が知らない古い時期のものだろう。幼児期、僕は半年ほどこいつに乗って幼稚園に通った記憶がある。乗車賃は5円!歳がわかるなぁ(笑) ついでに停留所で単車にはねられたことも思い出した(大汗)

当時、我が家の利用交通機関はほとんど市電と阪急電鉄だったから、滅多に市バスに乗ることはなかった。ただ一度だけ長田にあった母の友人の家まで乗って行った記憶がある。たしか夏の日の午後だったような…小さいボンネットバスはそんな古い記憶を引き出してくれた。
Last Modified : 2021-01-24