2021-01-13 (Wed)
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久方ぶりの三脚ネタになる。最近は物撮りもスマホでよく撮るようになった。特にリビングなどでテーブルフォトを撮り場合は、手軽だし写りも悪くなく、なんといってもクラウドに自動転送されるので使い勝手がいい。しかしiPhone11proを使っていて気がついたことがある。レンズもセンサーも小さいからだろう、画像の歪が大きいことだ。特にアオリがつくといけない。そこで酒瓶を並べて撮るようなときは、歪が分かりやすいので脚付き一脚で撮っていたのだが、自由雲台だとアオリをきちんと補正するのが難しい。

といって常用しているギア雲台ではスマホと釣り合いが取れない。またローテブルでよく撮影するので、縮長が短い(低い)三脚が望ましい。その条件に見合う小型の3WAY雲台付き三脚を探していたら、ドンピシャの三脚が見つかった。国産SLIK社のスプリント S110だ。S110にはノーマル、ミドル、ショートタイプの三種があり、全高108.5cmと高さが低いショートタイプを選んだ。縮長36cmと短いのでトラベル携行に便利だと人気があるらしい。感覚的にはテーブル三脚と小型三脚の中間といったボリュームで、ありそうでないタイプだ。尼で¥11,700と手軽な価格なので質感はそれなりだが手抜き感はない。

この三脚の足の短さは、ローポジション時に特に有効だ。一般の三脚だと野草や虫を撮るようなグランドレベルでの撮影は、脚が邪魔になって実際は使えないことが多い。しかしこいつなら邪魔にならないし安定感も十分。感心したのはマルチポジションのための開脚機構「ハライチロック」、脚の開閉が力いらずで本当にスムーズだ。いままで使ったなかではピカイチといっていい、スバラシ。

雲台が面白い。ミニマルサイズだがちゃんと作られた3WAY雲台だ。レバーは二本で一本はティルトとパンをこなすいわゆるワンストップ式になる。もう一本はサイドティルトだ。ワンストップは素早く撮れるので、昔から僕は好きだ。自由雲台は好きじゃない、でも3WAYだと大きすぎるという方にはおすすめ。この雲台はSLIK SH-704Eという品番で単独でも売られている。

今回、この三脚専用に購入したアイテムがSLIK フリーアングルスマホホルダーR。iPhoneは手ブレ防止のためにタイマーを使うと10枚連写モードになるというおバカな仕様なので、Bluetoothリモコン付きのホルダーを選んだ次第。厚みのあるケース付きスマホでも装着しやすくバネが硬すぎないので使いやすい。プラ製のチープな製品ではあるが、リモコンは一瞬で電波を掴むスグレモノなのでガシガシ使える。

三脚、雲台とも今回の目的にはジャストマッチしたが、精密な構図で取る場合は、ワンストップレバーより、やはりパンとティルトは別々のほうが追い込みやすい。そこで少し大きくなるが雲台をハクバの3WAY雲台 PH-G40に交換した。この雲台はベルボンのOEMだが、素晴らしく出来がいい上に、今となっては貴重なクイックシューレスの製品だ。生産中止のレア物だから入手困難だろう。

ということで余ったスリックの超小型3WAY雲台は、手持ちのレオフォト製ミニ三脚と組み合わせてみた。サイズ的にもマッチしたし、やはり自由雲台よりずっと使いやすい。表に持ち出すなら自由雲台がコンパクトでいいが、室内のテーブルフォトならやはり緩めてもカックンしにくい3WAY雲台が使いやすい。それにしてもスマホを三脚に据え付けて写真を撮るなど、最近まで考えたこともなかった。そら、カメラも売れんようになるわ。
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Last Modified : 2021-01-13