2021-04-06 (Tue)
18:08
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今城塚古墳に隣接する今城塚古代歴史館にも立ち寄ってみた。無料駐車場があるので県外からのエトランゼにはありがたい。なんと入館料まで無料だ。なんでも金を取る神戸市と違って太っ腹、あくまでも市民サービスの一貫ということなのだろう。

まずは常設展示室へ。無料といっても全然しょぼくない。素晴らしい展示内容で学術的なレベルも高いように思われた。

こちらのコーナーは出土品とパネル解説で構成されており、シンプルで地味だが興味ある者にとっては面白かった。

展示された弥生土器は従来他の博物館で見たものより、肉厚が薄く仕上げられているように思えた。フォルムも現代的で素晴らしく当時の工人のセンス、技術が伺えるものだった。

墳墓の築造作業を再現したジオラマディスプレイ。なかなか迫力があり、なるほどと納得できた。

石棺の展示。使われた凝灰岩は奈良、兵庫、遠くは熊本県から入手されたといわれており、今城塚古墳が大きな権力のもとで作られた証といえるそうな。日本一の大きさといわれる家型埴輪の陳列も興味深かった。

こちらは有料展示の特別展示室、お一人様200円也。内容は「安満遺跡と近畿の弥生時代」とのことで、一応歴史ファンの端くれなので、こちらも興味深く見学できた。安満遺跡公園全面公開とのコラボだそうだ。安満遺跡公園は僕が通っている病院の近所なので、そちらも一度覗いてみようと思った。

お約束のミュージアムショップ。手軽なスーベニールが揃っていた。当日は春風に桜吹雪が舞う日和の中、古墳散策、博物館見学と大いに楽しめた一日だった。コロナの収束が待ち遠しい。
Last Modified : 2021-04-06