2021-12-12 (Sun)
14:21
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なんとなくAmazonを見ていたら、ちょっと面白そうな本を見つけたので購入してみた。本の名は「ムズかしい“技術"をはぶいた包丁研ぎのススメ」だ。実は刃物を研ぐのは大好きで、安物ながら普段使いの砥石や、自作の砥台を揃えている。最近はステンレス包丁が多くなったので、昔ほど砥がないが、釣りをしていた頃はナイフもよく研いでいた。
基本的な研ぎ方はマスターしているつもりだ。最近はネットでも研ぎ方指南の記事が多いので、改めて本を買う必要はないのだが、一般的に包丁研ぎとなると、鋼製片刃の刺身包丁や出刃包丁の指南記事がほとんどである。この本が面白いと思ったのは、ステンレス製三徳包丁の研ぎ方が載っていること!我が家では家人用に牛刀、ペティナイフ、柳刃、出刃、小出刃などを買い揃えているが、家人が愛用しているのは殆どタダフサの三徳包丁である(悲)。実際使いやすくてよく切れるのだが、いままでは適当に研いでいた。材質が硬いので#400の荒砥でさっと刃を付け、#1000でちょこっと仕上げる程度である。まぁ三徳包丁の研ぎ方などという記事を読んだことがないので我流なのだが、この本はその三徳包丁の研ぎ方がメインなのだ。

読んでみたら、基本的には我流でも殆ど間違いがなかった、ホッ。それでも刃付けの順番に参考になることがあったので、次回研ぐときには参考にするつもりだ。筆者は元々研ぎの専門家ではなく素人だという。それが見様見真似で始めて、いつしか人に教授するようにまでなったとのこと。それだけに記事には難しいことや、専門家らしい薀蓄はない。写真と図解中心だから誰にでもわかりやすい。
趣味で刃物を研いでいる人には物足りないかもしれないが、これから包丁を研いでいようかなと思った人には、おすすめできる。たいていの世帯はステンレス三徳包丁がメインだろうだし、せいぜい小ぶりの牛刀が加わる程度だろうから、この本はおすすめできる。加えて砥石の選び方も詳しく書いているので、初心者にはおすすめだ。
★「ムズかしい“技術"をはぶいた包丁研ぎのススメ」
Last Modified : 2021-12-12