2022-12-05 (Mon)
18:06
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11月に神戸森林植物園で開催していた「六甲山のキノコ展」を見学したことは、以前ブログにアップした。その時、改めてキノコに興味が湧いて、面白そうなキノコの本を仕入れてみた。新井文彦さん著「きのこのき」である。

実は一時、キノコに興味を持って図鑑を3冊ばかり購入したことがある。ちょうどマクロ撮影に凝っていた頃なので被写体として面白そうと思ったことと、あわよくば採集してキノコ鍋にしようという良からぬ動機だった。しかし調べて見ると食べられるキノコと毒キノコは似たものが多くて、生半端な知識では同定しづらいことがわかった(汗) また裏山で見かけるキノコ類はどうしても偏っていて単調なので、観察に飽きてしまった。これは探鳥や昆虫観察と同じで、やはりフィールドの選定と足と汗が必要だ(汗)

この本の面白いところは、キノコ図鑑としての役割よりも、キノコの生態的面白さ、観察の楽しさを紹介していることだ。著者のキノコ愛を大いに感じる。近年キノコの生態系における役割がわかってきているが、当然そこらも解説されており、興味深い。

写真が多い上に、その写真がとても美しい。著者のコラム調の優しい語り口の文章と合わせて読むとなかなか楽しい。一般のキノコ図鑑とはひと味もふた味も違うキノコ本だ。「ダーウィンが来た!」が好きな人にはおすすめの一冊。
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Last Modified : 2022-12-05