2023-06-13 (Tue)
20:21
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最近は仕事に取りかかる前に、紙にラフを描いてデザインチェックすることが多くなった。テクニックよりアイデアを要求されることが多くなったので、頭に浮かんだネタをさっと描いてチェックしてみるわけだ。まぁデザイナーというよりパタンナーのような仕事だ。僕が使っているアプリはラフ描画には向いていないので、やはり紙と鉛筆の出番になる。若い頃から長らくステッドラーの芯ホルダーとマルマンのクロッキーブックを使って来たが、あまりにもマンネリなので気分転換に道具を変えてみた。
選んだのは先輩のデザイナーが使っていた極太芯ホルダーだ。ネットで探したら似たようなものを発見したのでゲットした。ブランドはチェコのKOH-I-NOOR(コヒノール)という。短くてクリップのないシンプルな#5344が欲しかったのだが、定番から落ちたのかどこにも在庫がない。やっと見つけたのが在庫処分風の2本組(最後の1セット!)だったが、それほど高価ではないのでありがたくゲット~1,850円也。

形状が三角形と聞いていたが、実際はアスペックを削り落とした六角形。芯が5.6mmというだけあって図体も太いが、この六角形というのが手に馴染む形状で意外と違和感が少なくいい感じ。それより気になったのが重さ、測ってみたら25gだ。普通のプラボディのボールペンは10g程度だから、案外ずっしり重く感じた、うむ。
重さもさることながら、全長99mmは僕の手には小さく持ちづらい。これに関しては、その長さからコンテやパステルなどの画材を挟んで使うのだろうと予測はしていた。鉛筆を立てて使うデザイナーより、本来は絵描きがハンドグリップで素速いクロッキーやデッサンで使うものだろう。
ということで少し長いものを追加購入。写真中が同じコヒノールの5305(送共1,210円)。比較のためにパイロットの四色ボールペンと並べてみた。長さは134mmと普通だが、重さは32gとこれも重い。ボディの形状は三角形ではなく連続くびれ(笑) これも持ちやすくていい。総体、海外の文具は日本製より重くてゴツい~デザインはともかく作り込みに国産のような繊細さはない(笑)

昨今は送料込価格がとても高くなったので文具も買いづらい。この5.6mm極太替芯(6本組)も本体より高価だ。調べていたら代理店のホルベインに5344用のレア物の短軸芯があった。それも最後の1セット!貴重だから即ポチ。どのみち送料がかかるので、コヒノール純正の消しゴムもゲット。洋裁のチャコ風デザインがナイスだが、いつ頃仕入れたのか伺い知れるパッケージのやつれ。肝心のゴムも風邪を引いていた~まぁお賽銭と思って許す(笑) ステッドラーのプラ消しゴムがベストやなぁ~ボソッ。

予めコヒノールにインストールされている芯は4Bのようだ。僕が普段使っている木軸の鉛筆(写真下)は8Bなので、比較すると薄く固く感じる。そこで替芯は6Bをチョイスした。これが選べる一番柔らかい芯なので良しとする。ちなみに5305は尾部のノック金具の中に芯研器が仕込まれている(5344は✕)。人によっては便利だろう。僕は削りカスが飛ぶとそこらが黒鉛で汚れるのであまり好きじゃない。

ホルベインオリジナルのスケッチパッドも一緒に購入した。左はレギュラーで使っているマルマン、今回購入したのは右側の小さなクロッキーブック スプリング No.700 SS。サイズは108×153mm(70枚とじ)と小さい。クロッキーブックというより絵の描きやすいメモパッドという感じ。このミニマルサイズは思い切った企画で面白い~開発担当者のセンスよし。@264円と出精価格なので3冊買い込んでしまった。文具は面白いのでついプチ無駄遣いをしてしまう、トホ。
※ところで芯ホルダーというのは和製語で、正しくはクラッチペンとかクラッチペンシルとかいうらしい。芯を挟み込んで使うからクラッチか、納得。
Last Modified : 2023-06-15