西陽

時と光が組み合わさると面白いことをする。

 

新OLYMPUS PEN F のこと

以前から噂されていたPEN Fの画像がリークされましたね。天才設計家米谷美久氏デザインのPEN Fの再来を願っていた私は、目にした途端ガクッと膝をついてしまいました(笑)それでも誰にも文句を言わさんぞとばかりに羅列された特徴的なEVF窓、各種ダイヤルやボタンに、オリンパスのやる気が見えます。従来のボタンレイアウトとはかなり異なっており、前面右上(オリジナルPEN Fではシャッターダイヤルの位置)についているダイヤルは何でしょうか。印刷が不鮮明でよくわかりませんが、AFモードかドライブモードかな。またレンズ下側のボタンはシャッターボタンでしょうか。一眼レフではないのでプレビューボタンではないように思えます。また左上のシンクロ端子風の窓はAF補助光でしょうか、わからんなぁ。

前後2ダイヤルに加えて露出補正専用ダイヤルが設けられています。3ダイヤルはちょっとやり過ぎというか冗長にすぎると思いますが、シチュエーションによっては便利かもしれません。モードダイヤルは、従来のART、SCENE、フォトストーリーに代わってカスタムモードが4つ!新設されました。エントリー機ならともかく、カメラマニアには不要なモードが一等地にあるのが鬱陶しいと思っていたので、まずは◎ しかし4つもいるかなぁ、カスタムモードの設定はけっこう面倒なので(特にオリの登録三度押しは不可解)、ドライブモードの内部設定と設定コピーができると、セットアップが迅速にあり便利だと思うけれど。電源ボタンについては、もうオリンパスはコロコロ変えすぎ、おまけに使いにくいし。ニコンのシャッターボタン同軸式が一番明快明瞭。こんな所にギミックは不要だわ。

液晶はEVF内蔵機では常套のバリアングル式。縦位置や自撮り対応というメリットはあるものの、使うためには引き出して回転させるという余分なアクションが必要ですし、不細工とか光軸と一致しないという人が多く、人気的には今ひとつ。全体的には可動不要2割、バリアングル派3割、ティルト派5割ぐらいでしょうか。僕は速写に有利なティルトのほうが好きです。ミラーレスは一眼と違ってファインダーより背面液晶優先の人が多いと思われるので、従来方式の欠点をつぶした新しい機構を熟考して欲しいものです。

デザイン的にはオリジナルのような軽快さがありませんが、E-M1と同じくカメラマンのやる気に応えられるカメラだと思うので、購入予定にぐらついていたのですが、よく調べたらでかい、それもかなり。う〜ん、GX8とあまり変わらないそうな。そりゃPENじゃないでしょう、さて。

※画像はデジカメinfoさんから拝借

最新最強!? Peak Design スリングストラップを試す

カメラマニアならバッグとストラップにはかなりのこだわりがあるはず。一日気持よくカメラと遊べるかどうかを左右するアイテムですね。ということで現在一番人気のあると思われるピークデザインのストラップを試してみました。

ピークデザインはキャプチャーと呼ばれるワンタッチ装着用のシステム装具を以前から販売していましたが、ストラップもなかなか優れものです。ベルト幅45mm、32mm、18mmの3種があり、今回試したのは望遠用に32mmのSLL-1、小型ミラーレス用にL-2、いずれもアンカーと呼ばれる細身ながら丈夫なコードでカメラと連結されます。

アンカーはアンカーリンク(エンプラ製)でストラップと結ばれます。これは嵌め込み式で慣れると簡単に片手で取り付け取り外しができます。それほどスマートな外観ではありませんが、非常にシンプルで確実な造りです。

アンカーはカメラ本体側の三角カンにひばり結びで取り付ければOK、取り外しも簡単です。へそ曲がりの私は古いコニカの金具を使ってます。脱着の利便性もさることながら、絡みがなくなり綺麗に収まるからです(オリの三角カンはねぇ〜ぼそ)

ストラップに使われているテープ(生地)は車のシートベルトのような素材です。つまり薄くて軽量、滑りがよいため長さ調整がしやすく、衣類との摩擦が少ないためスリングストラプとして使いやすいというメリットがあります。薄いためくるくると巻いて収納できスペースいらず(4枚目写真参考)。面白い素材に目をつけたものです。

アンカーは製品に2本余分に付属していますので、カメラ2台に取り付けておけば、一本のストラップを使いまわしすることができます。現地でのボディ交換にも便利です。

他社製ストラップにも取り付けできるよう、アンカーとアンカーリンクのみのセットAL-2も販売されています。写真はアルティザン&アーティストのACAM-E25に取り付けたところ。お好みのストラップがクイックリリース式に変身できます。賢いアイデアです。

これは製品に付属してくるアルカスイス互換のプレート。コードを通すための孔が開いており、アイレットと底面の2ヶ所を用いて2点吊りが可能になります。三角環のみだとカメラがレンズ側に傾き安定しませんが、プレートを使うとレンズが下を向くため、安定したポジションになり体に沿います。スリングタイプとして使うのなら、これは重要なポイントです。

私は首に掛けることもあるのでプレートは使っていませんが、実は三脚用クイックシューとしてもナイスで私は評価しています。まずカメラボディとの固定に優れており緩みません。スクエアのためアダプターへの挿入方向を選ばず、ネジもしっかりしています。単品購入でもリーズナブルですので、小ぶりなアルカプレートを探している人にはおすすめ。

総論としてストラップとしての出来は価格も含めナイスです。スリングストラップの先駆けブラックラピッドは、連結金具がストラップに固定されていないため、速写性に優れるというメリットがありますが、腰部分でブラブラして不安定とか、三脚ネジが外れる不安という欠点があります。その点ピークデザインは安定性に問題はありませんし、首掛けにもスリングにも対応できます。システマチックで使い回しも効きます。速写性という点でも、滑りの良い生地を使っているので、さっと撮影ポジションがとれます。長さ調整がとても簡単というのも大きなメリットです。

ということで欠点がないようですが、細身18mmのL-2にはやや難あり。体の大きな外人向けのためか、日本人にはスリング式とはいえ少し長すぎ。しかも薄い素材のため、細い18mm幅では時折絡んで収まりが悪くなることも。デザイン的にはカジュアルなファッション性に乏しいとか、アンカーリンク周りがすっきりしていないことを嫌う人もいるでしょう。

私の使い方では現状A&AのACAM-E25に勝るものはありません。長さ調整が抜群に早く、しかも緩まないという構造と、25mmというミラーレスには絶妙な幅、当分メインのストラップとして使い続けることになります。しかしE-M1と40−150mmF2.8との組み合わせは、ヘタレの私には結構重いので、SLL-1を使う予定です。すでにフィールドに持ち出しましたが、使い勝手に問題はなくバッチリ。この手の製品としては配慮が行き届いており二重丸。


第12回「とんどやき」イン神戸森林植物園

先日1月11日、神戸森林植物園のイベント「第12回とんどやき」へ行ってきました。なかなか興味深かったのでレポートします。とんど焼き(=どんど焼き)とは小正月(1月15日)の行事で、松飾りや注連縄、書き初めなどを持ち寄り、積み上げて燃やすお正月の火祭り行事です。ここ神戸森林植物園では平成17年から開催をしている恒例行事で、阪神大震災及び東日本大震災で犠牲となられた方々の鎮魂が目的だそうです。私は初めての参加ですが、当日は入場料が無料ということもあって、たくさんの方が来られており、かなりの行列でした。

実行委員長の挨拶の後、真野響子名誉園長の点火でとんど焼きスタート。

どんな燃え方をするのかなと思っていたら、灯油を撒いていたせいか、あっという間に火が燃え広がりました。

あらあらと思っている間に数秒かからずして、火柱が!

次の瞬間には紅蓮の炎!

かなり離れていたのですが、風下にいたので熱気と煙が押し寄せてきます。

やがて、やぐらや小屋(どんどや)が燃え尽き倒れていきました。
元来が神事であり、科学時代の現代人とて炎には畏敬を感じますねぇ、うむ。

28mmの事象

 

 

 

山間だからだろうか、ボクが棲む街は送電鉄塔がやたら多く、面白くもないけれど歩けばいつも見上げている。

2016初レビュー RICOH GR II

いわゆる1インチセンサー搭載のハイコンが登場以来、めぼしい機種はほとんど使ってきましたが、どうもピンときません。鑑みるに普段MFTを使っているので、コンパクトさや性能でアドバンテージを感じないのですね。おそらく一眼デジメインなら感じ方も変わってくると思います。加えて2007年以来GRシリーズをずっと使ってきたので、つい比較してしまうこともあります。何しろGRの操作性は特上ですよってに。

ということで年末に買ってしまいました、GR II。とうとうこいつでシリーズ購入9台目になりましたが、まだリコーから歳暮が届きません。前作のGRはそれまでのGRD4の完成度が非常に高かったためもあり、今ひとつ馴染めず早々に手放しましたが、今回はどうでしょうか。初期ロットを外し、価格も落ち着いた頃に購入しますので、旬のレビューではありませんが、今年からは習熟も兼ね、カメラ類についてはきっちりレビューすることにします。といっても素人のそれでたかが知れてますが(笑) ▼以下、作例はすべてJPEG撮って出し

コントラストが激しい被写体。さすがAPS-Cセンサーだけあって、シャドー、ハイライトともに粘っており、豊かな階調を示唆しています。1インチセンサーではこうはいきません。ええ感じです。

F5.6、隅々まで解像しており文句なしです。何より「おっ」と思ったのがAWB。従来のGRシリーズは、気になるほど緑かぶりで、被写体によっては個性的な表現が可能ですが、一般的には褒めたものではありませんでした。GR IIでやっとというか、いまさらというか改善改良されました、これなら安心安全(笑)

左がスタンダート、右がポジフィルム調(エフェクト)です。ビビットがスタンダードより彩度を上げているのに対して、ポジフィルム調では色がより濃密になっています。たしかにリバーサルカラーですね、上手い色づくりで気に入っています。

リコーが先鞭をつけたハイコントラスト白黒。GRD時代もナイスでしたが、GR IIでもナイスです。画像調整でデフォルトより-1程度コントラストを下げたほうが、使いやすいと思います。

ご存知ブリーチバイパス。被写界深度が浅くなった分、よりフィルムライクになりましたが、緑かぶりがなくなった分、クロスプロセス的な面白みが減りました。これも画像調整で好みに合わせてチューンした方がいいかな。

GRDの1cmという強力なマクロ性能に対して、GRでは10cm。マクロ多用の私には悲しいばかりの数字ですが、GR IIではクロップに47mmが追加されたので、それを活用すると上の写真程度には寄れた絵が撮れます。少なくともキャノンの1インチ搭載機よりは、はるかに収差が少なく十分解像しているので、これはこれで良しとしますか。

最後にGR IIのクロップ機能。左から28mm、35mm、47mmです。センサーに余裕があるので十分使えると判断しました。Fn2にショートカットを設定したのでワンタッチで切り替えできます。ここらがGRの「痒いところに手が届く」と支持される由縁でしょう。

今回検証できませんでしたが、ネットではISO3200が常用できるという報告が上がってます。私自身は大体1600が使えれば困ることは少ないのですが、手ブレ防止がない分感度アップでカバーできそうです。WiFiについてはテストしたところ、パナほどの完成度はなくPCにも接続できないので、SNSをやっていない私には使い道がありません。WEBブラウザ経由のリモコンアプリは面白いアイデア、直感的で使いやすいかな。

GR IIはあくまでもGRのブラッシュアップ版と考えたほうがよく、開発陣がGRでやり残したことをやったというモデルだと思います。個人的にはAWBの画期的精度向上、高感度性能向上、47mmクロップが気に入ったので、秀逸なハンドリングと合わせて当分使えそうです。

デジタル化から足掛け10年、商品としてすでに賞味切れの感もありますが、次期モデルとしてEVF内蔵&タッチ対応あるいは超広角モデルが実現すれば、まだまだ一線で通用するだけの素性の良さがあると思います。はたしてリコーが打つ次の一手は?面白いですね。

男ならMILスペック 京セラ TORQUE SKT01

昨年、iPhone5から6.4インチXperia Z Ultraに乗り換えたものの、ブルートゥースの出力が弱くワイヤレスヘッドフォンが使えず、泣く泣くHuawei Ascend Mate7に乗り換えました。これが当たりでしばらくお気に入りでしたが、やはり6インチ高解像度液晶は、図体が大きいうえに文字が小さいです。そこで5インチのAscend G620Sに再度乗り換え。中華スマホは安い上に白ロムなのでお手軽です。5インチというのはやはり落とし所なんですね。大は小を兼ねる=大きければ良いと思った素人の浅はかさ(泣)

ところが先日、京セラSKT01が数量限定格安で売られているのを発見!発売当時は10万円以上という高級機種です。何が凄いって、こいつは日本初のMILスペック(米国国防総省軍事規格)スマホなんです。早い話が落としても濡らしても、砂漠でも壊れないっていうタフ&タフ仕様。売り切れ必至、慌ててポチ(笑)

サイズ的にはiPhone5程度ですが、厚みがあり角に丸みがあるので、とても持ちやすいです。ホームボタンは物理ボタンになっていて、手袋をしていても押せます。またハンズフリーやダイレクトボタン、大音量スピーカーなどが搭載されています。現場作業や山登りなどタフな環境への対応ですね。使ってみてすぐ気がついたのは通話品質、とても明瞭で聴きやすいです。電波感度も高いみたいです。

液晶品質も含め、全体的な質感はとても高く満足できます。OSは4.2.2で古いですが、その分余計なアプリが入っておらずサクサク。画面も現在では小さいWVGA(480×800)ですが、動画やゲームはしませんし文字が大きく表示されるので、老眼には却ってありがたいです。いまどき珍しいメイドインジャパン、当分大事に使います(笑)

平成二十八年 敬頌新禧

◆明けましておめでとうございます。
旧年中は、駄画駄文垂れ流しのB級フォトサロンにアクセスいただき、ありがとうございました。足掛け10年、長年やっておりますので、今年はちょっと目先を変えて、写真やカメラにまつわるエッセイ(ほとんどコントかも)を綴ってみたいと思ってます。今年もよろしくお願いします。